英検準1級 難易度 ☆×60

 

佐倉市志津駅にある「英語が強い」がキャッチフレーズの「学習塾ダーナ」です。さて、前回に引き続き英検の一次試験について、私の見解も入れつつ紹介をしていきたいと思います。今回は準1級です!

 

英検3級と準2級、英検準2級と2級には壁が存在しましたが、英検2級と準1級にはそれ以上に高い壁が存在します。その壁の正体は、「語彙レベルの高さ」です。準1級に合格するにはシステム英単語ではカバーしきれませんので、旺文社が出版している「でる順 パス単」の使用をお勧めします。旺文社は「文単」と呼ばれる長文問題を軸とした単語帳も出版しているのですが、パス単は品詞ごとに並んでいるため、覚えやすさに利があると思います。(別に私は旺文社の回し者ではないのでご安心を。)

 

もう少し具体的な語彙の話をさせていただくと、英検準1級合格に必要な語彙の目安は8000語前後だと言われています。2級の語彙目安が4000語程度なので、まず単純に倍の量を覚えなければなりません。さらに上乗せで覚える4000語ですが、今まで見たことがない品詞がかなりの数に上ります。例えば、高校の教科書などでは出現しないような単語ばかりです。初めて見る動詞や名詞や形容詞って覚え難いですよね。しかも、中にはやたら文字数が長い単語でしたり、「ん?これどの場面で使うの?」みたいな単語もあります。これが、準1級が難しいとされている主要な要因です。

 

だがしかし、たかが単語です。受験を決めたなら覚えて下さい。見るだけで駄目なら、書く。書く場合も、英語➡日本語はもちろん、日本語➡英語でも綴れるようにする。自分で例文を作る。書いても駄目なら、リスニングと併用して音でも覚える。個々に合った暗記やり方を探して、コツコツと続ければ必ず覚えることができます。だって、ただの単語ですもん。その量が多く、見慣れていない、ただそれだけです。

 

さて、もう2つの壁をご紹介いたします。その内の1つが英作文です。「ん?準2級や2級にも英作文あったよね?」ってなりますよね。準1級の英作文が、それ以前の級と異なる点が①文章構成が決められている。②ポイントを使う必要がある。③尋ねられる内容が社会人向け。となっております。

 

準1級の英作文は、導入(序論的なもの)、本文(理由×2)、結論と小論文に近い形で書くことが要求されています。字数は120文字~150文字です。また、その内容も「日本はより歴史的に重要な場所を保護すべきか?」、「日本の会社は外国人労働者を積極的に雇用すべきか?」、「日本の消費者は将来的に輸入品を購入するようになるか?」、「人類はいつか他の惑星に住めるようになるか?」など、日本語で尋ねられた場合でも、解答に時間を要するような社会性に富んだ質問をされます。このエッセイで点数を稼ぎたいのであれば、まず導入(序論)と結論は雛形を用いて下さい。雛形例は調べれば幾らでも出てきますが、臨機応変に使い分けたいので3~4つ覚えておくと良いでしょう。

 

また、内容に関しては普段から社会問題に興味を持ち、それに対して自分の意見を構築できるように努めて下さい。また、その際に理由も「複数の観点から述べられるようにすること」これを周知徹底して下さい。これは2次試験にも効果的ですし、英検準1級に合格後、英検1級まで行きたい方はこの習慣が必ず役立ちます。また、2級のように核となるポイントが4つ与えられているのですが、2級と異なる点がこのポイントの内2つを使用することが求められています。言い換えると、2級では自由に記述できましたが、準1級では記述する観点が定められています。

 

最後の関門がリスニングです。特に□2の問題の難易度が1番高いです。なので、まずは安定して□1と□3で得点が取れるようになりましょう。また、レベルに合わせてNHKの英語放送やBBCニュースなどを上手く活用できると尚良いと思います。ちなみに、準1のリスニングを難なく聞き取れるレベルに至れば、TOEICでのリスニングもそれほど苦労しません。コツコツと励んで下さい。それが一番の近道です。

 

このレベルをクリアすると、2級以上のメリットを享受できます。例えば前述した大学入試での活用や、大学生の場合は英語授業の免除などが実例として挙げられます。ですがそんなことよりも、英検準1級にパス出来るレベルに至ることで、英語を使って出来る事が広がりますし、何より英語学習者として一皮剥けた気持ちになれます。そして、この気持ちは次のステップへの大きな動力源となってくれます。最大のメリットはこれに尽きるでしょう。

 

以上英検準1級の紹介でした。次回が、英検シリーズでは最後の1級になります。

 

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