2024年が始まりました。今年もよろしくお願いします。
 

年明け早々に大きな災害や大事故があり、今まさに苦労されている方が多くいらっしゃると思います。
直接被害にあっていない土地にある土と愛ですが、一人ひとり何ができるのかを考え、行動していく事が大切なんだと思っています。
被害にあわれている方々には、なるべく早く、多くの支援が行き届いていくことを願っています。
 

このような大きな地震が起きると東日本大震災のことを思い出してしまいます。
その当時は、私はいるか組(5歳児の担当)でちょうど寝ないこの時間で、小学校の中庭で遊んでいた時でした。
プールの水はざぶんざぶんとしぶきをあげて外に飛び出し、校舎に備え付けられているエアコンの室外機は飛んできそうなほどに揺れていました。
経験したことのない揺れに、動けなく、近くにいた子だけを抱きしめて、ほかの子には「大丈夫だからね!」と叫ぶことしかできませんでした。
東北から遠く離れた横浜でも大きな被害が出ました。幸い、けが人も出ることなく、翌日からの開園もできていましたが、計画停電があったり
園舎の外壁にひびが入ってしまったり・・・この先どうなるんだろうと先行きが見えない時期がありました。
通常に戻るまでは時間がかかりました。
もう10年以上前のことですが、よく覚えています。
 

今回被災された方はそんな経験よりはるかに大変だと思います。
今でも衣食住がままならない状況に置かれている方は多いと思います。
あの時の経験をしているからこそ、どんな支援、どんな物資がいつ必要なのかを思い図りながら
一方通行ではない手の差し伸べ方が重要だろうと思います。
 

この13年でどれほどのことができるようになったのでしょうか?
復興中にコロナ禍があり、人との行き交いが制限された分、リモートなどの通信機器はとても発達したと思っています。
いろいろな分野で色々なことが進歩しているはずなのに、どうやっても自然災害には太刀打ちできない。
 

太刀打ちできないからこそ、日頃の備えが必要なんだと改めて思い知らされます。


避難訓練も備蓄も意識も。


人間って良くも悪くも忘れていく事ができる。
だからこそ忘れていかないように備えて、語り継いでいかなければいけない。
そして、今ある知識や技術でできるだけ被害を抑えていく。
その繰り返しなんだろうな、と思います。
けれど、その繰り返しこそが進歩であり文化の形成につながっていく事なんだろうなぁとも考えるのでした。

 

(第2 たもつ)