小児の病気で
1番あわてるのは
けいれんを起こした
時ですよね。
けいれんと
似たようなイメージの
てんかんは
ちがうものです。
まず
けいれんを起こした時の
7つのNG行動と、すぐすること、
受診時に医師に伝えること、
けいれんが治まってからのおうちケア
てんかんとけいれんの違いを
書き記して
おきたいと思います。
けいれん時
やりがちだけど
やってはいけない
7つのNG行動
1 大声を出して名前を呼ぶ
2 体をたたく、揺さぶる
3 無理にケアをしようとする
4 抱き上げて外で救急車を待つ
5 抱き起こす、抱きしめる
6 口の中に指や物を入れる
7 パニックになって観察しない
すぐすること!
1 夜中の場合は部屋の電気をつける
2 顔を横向きにして誤嚥を予防
3 けいれんの様子を確認しつつ
119番に連絡
4 けいれんが治まった時間を確認
受診時に医師に伝えること
1 何回目のけいれんか
2 けいれんが続いた時間
3 けいれん中の様子(左右差、
目の動き、手足の動きなど)
4 けいれん前の状況
5 発熱の状況
6 治まったあとの様子
けいれんが治まってからの
おうちケア
1 意識が戻ったら
体温を測って記録する
2 水分補給して安静にさせる
3 けいれん前や最中の様子を観察する
4 けいれんを起こした当日は
当日は入浴を控える。
てんかん治療薬
てんかんとけいれん
けいれんは
「自分の意志とは関係なく筋肉が激しく収縮する」
ことで、てんかん以外にも起こる症状です。
てんかん発作以外の
けいれん(非てんかん性けいれん)は、
抗てんかん薬を飲んでも効果がないので、
てんかん発作と非てんかん性けいれんは
区別する必要があります。
てんかん発作は、
ほとんど同じ症状の発作を繰り返すことと、
脳波にてんかん波が
みられるという特徴があります。
ただ、非てんかん性けいれんの中には
同じ症状を繰り返す場合があるので、
けいれんを起こす状況や
脳波などから総合的に判断します。
熱性けいれん
てんかん以外のけいれんとして、
小児の「熱性けいれん」が有名です。
乳幼児(多くは6ヵ月から6歳まで)が、感染症などにより体温が急激に上昇する際にけいれんを起こします。
熱性けいれんは発熱により起こり、
てんかんは発熱以外でも発作が起こります。
熱性けいれんの特徴
- 発作の時間はほとんどが5分以内で、長くても15分程度
- 24時間以内に再び発作が起こる可能性は13~16%
- 発作を繰り返す割合は30~50%で、ほとんどが2~3回でおさまる
- 最初の発作が起こった年齢が低いほど(1歳以下)、再発する可能性が高い
- 熱が高い(39℃位)方が起こりやすい
- 女児の方が男児よりも起こりやすく、繰り返しやすい
- 日本の一般人口の熱性けいれんの患者さんの割合は5-8%