僕が「私」と言った以来、僕は「僕」に戻った。
でも、あの男子のことが気になる。
あの男子の名前は 漆崎裕也。
クラスの人気者で女子にも男子にも人気があった。
でも何故、僕にあんな事を言ったのだろうか…
気になって仕方がなかった。
_2月13日_
普通に過ごし、あの日から約一ヶ月が過ぎようとしている。
他の女子たちが僕に近づき、話かけてくる。
「ねぇ、あんたは明日、誰にチョコあげるの?」
女子はもう、明日のバレンタインに向けて、いろいろ言ってるらしい。
僕はあんまり興味ないが、他の女子は忙しく言っている。
バレンタインに近づくと、皆聞いてくる。
でも…。今年はこの行事に参加したくなってきた。
何故なら、あの男子にチョコをあげ、何故あんな事を言ったのか、聞き詰めるチャンスだからだ。
「ねぇ、チョコってどうやって作るの?」
僕が他の女子にそう聞いたら、他の女子はボーゼンとしていた。
僕がこんなこと聞いたのが珍しいからだ。
「あ、あんた、誰かにあげるの…?」
女子が恐る恐る聞いてくる。
僕は頷いた。
「よ、ようやくこのコも『男子』に興味をもったわよ!!!!」
女子たちがはしゃいでいる。
僕が言ったのに、なんであの女子たちが騒ぐのか、よく分からないが…
女子の家に行き、チョコを作る事になった。
_千夏の家_
「あ、ここがキッチンだよ(笑)」
そこは少し大きめのキッチンだった。
「あ、名前言うの忘れてたね、私、安藤千夏(あんどうちなつ) 宜しくね♪」
「ぼ、僕は、神永優希(かみながゆうき) 男みたいな名前だけど…宜しくね」
僕から名前を名乗ったのは初めてかもしれない…。
そしてチョコ作りが始まった。
まず、板チョコを溶かしていく。
僕は不器用だから、こういうのしか出来ない。
他のやったら壊してしまいそうだから…
「んじゃ、これをカップに入れよっか♪
やってみる?」
千夏が親切に言ってくれたけど、僕は横に首を振った。
「何で? 一回だけ、やってみよ(笑顔)」
え、笑顔が眩しい…
僕は千夏の教えに従い、チョコを流しいれていく。
や、やっぱり僕は不器用だ…
カップの辺りを見渡すと、チョコが落ちている。
それも、少しどころじゃない…
「嗚呼、なるほど…。優希は不器用なんだ…」
僕はその言葉を聞いた瞬間、顔が暑くなった。
「ご、ごめん! そ、そんなに顔を染めなくても…」
でも僕は何気に照れ屋だったのだ…
あまりしられたくなかったけど…
「だ、誰にも言わない…?///」
「い、言わないよ!私たち、友達じゃん!」
友達…か…
そういって誤魔化す馬鹿もこの世に沢山居ると思ったけど、千夏からはそう思わなかった。
「じゃ、カップに入れるのは私がするね(笑顔)」
千夏が優しく言ってくれた。
そして…シンプルだけど、カップチョコが完成した。
千夏がニヤニヤしながら聞いてきた。
「優希~。これ誰にあげるのぉ?」
僕は別に恥ずかしくなかったから素直に答えた。
「漆崎裕也にあげる。」
千夏が驚いたようで僕を見る。
そんなに驚くようなこと言ったかな…
「優希が裕也にあげるの!?
そうか…。私も少し狙ってたけど…優希可愛いから譲る♪」
僕は千夏の言葉でも顔を染めた。
「ぼ、僕はそういう意味であげるんじゃない!!///」
「ん? じゃ、その赤い顔は何?」
う゛ぅ…
そうだ、何で僕は漆崎裕也を考えて、しかもそう顔を染めるんだ…
ま、まさか…。
そんな訳がない。僕は今まで人を好きになったこともないのに、いきなりそんな訳がない!
でも、それでも、好きになっていたのかもしれない…
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何か文字だらけで見る気失せたらごめんなさい><
書いていたら、4ページまでいったので2ページまでを公開ですw
残り2ページは今度公開するので楽しみにしててくださいね☆