昨日アマゾンビデオで、映画「ヒットラーのための虐殺会議」と言うのを見たのだが、全ヨーロッパやソビエトなどの占領予定地を含め、1100万人のユダヤ人やユダヤとの混血の人々をいかにして効率的に「最終的解決」(民族の抹殺)に導くかと言うことについて、ナチスが最後の会議を開いた、その内容が明らかにされている映画だった。

 

映画の概要は以下の通りだ。

 

映画の場面はその会議のシーンしかないものだが、議論されている内容の壮絶さと語られる計画のち密さ、用意周到さなど、正直、人間がここまで残酷かつ、考えうるあらゆることを想定してこの大虐殺を計画したのだということに、驚きを禁じ得なかった。

 

例えば、議論が終盤になったころ、ある人物が、ウクライナで実際に既にユダヤ人3000名(だったかな?)銃殺した事例を取り上げて、それがユダヤ人に穴を掘らせてそのうえで銃殺して処分したのではあまりに時間がかかりすぎて1人当たり〇分かかり非効率的で、しかも血の海になるので射殺する若い兵士のトラウマなど精神状態が心配だと言って、実際に、ある渓谷まで連れて行って銃殺して渓谷に放り込んだ事例でも、時間は効率化できたが同じく3000発の銃弾が必要であり、やり方を考えないと、1100万発の銃弾の消費と若き兵士の精神状況が大変なことになると、疑問を発した。

 

そのことに対するきわめて合理的かつ効率的な虐殺方法を考案していて、それを提案したのが、この会議の議事録を担当していた、あのアイヒマンであった。

 

その提案に沿って、ユダヤ人やソ連兵などの収容所が、アウシュビッツのようなガス室と巨大な焼却炉を持った虐殺収容所へと改造されていったのだった。

 

アイヒマンは既に実験を行っていた。

ソ連兵捕虜900人を使って、当時使われていた一酸化炭素剤による毒殺と新しい青酸を使った薬剤とでどちらが効率的にガスでの毒殺ができるのか・・。

そして、効率化を図るために列車で運んだユダヤ人たちを直ちに選別し、荷物を預けさせたうえで、消毒名目でガス室に送ることや、死体はユダヤ人たちに運ばせ兵士は使わないことや焼却するための巨大な焼却炉も既に発注済みだということも・・

 

この映画の途中で休憩時間で庭で雑談するシーンがあるが、その時第一次大戦の経験者が、自分は女・子供は撃たなかったと言って、子供まで殺すことにささやかな疑問を呈したが、帰って来た答えは、両親がいないのだから子供は成長できないから殺してしまう方が良いのだ、と言う趣旨の回答で、結局それに納得するのだった。

 

絶対権力者の「総統」の指示を、如何にして完璧に実行するかについて、心血注いで綿密な計画を、ある時は事前に実験までやり、これまでの虐殺のやり方を検討しつくして、如何に実践しようとしたかが良くわかる映画だった。

 

しかもこれは、実際のアイヒマンがまとめた会議録に基づく映画だったのだ。

 

 

その翌日である今朝のモーニングショーでは、マイナ保険証について、薬局ではマイナ保険証でないと薬が渡せないとか、病院ではマイナ保険証でないと診察の順番が後回しになるとかの、信じられないような事例が出ていることが話題になっていた。

 

どうやらマイナ保険証がなかなか使われていない現状に躍起になっている政府が、5月からの普及促進月間のために、厚労省などを使って現場でのマイナ保険証使用の促進をしているようで、先走った全国展開の薬局チェーンや病院で強引なやり方が生じているようだ。

 

さすがに玉川氏が、もともと任意のカードなのに、保険証を強制的に一体化させようとしている問題や、現在も当然有効である紙の保険証を既に使えないかのごとき対応が、違法でさえあることを指摘していたが、全くその通りの話で、今の政府のやり方が「嫌がらせ」でしかないことも問題となっていた。

 

また、ほかのコメンテーターも、さすがに法律で強行しようとしている施策に、何故2億円もの宣伝費が使われるのかと疑問を呈していたが、現状のマイナ保険証の使用率を考えても、この施策の杜撰さは目を覆うばかりの話だろう。

 

実際にこれまでのマイナポイントなど、本来なら必要のない宣伝広告費などで潤った業界もあるわけで、これから10月に向けた広告費用や、マイナカード用の機器の設置費用はもちろんのこと、実際に10月なってからの現場の混乱やそれらの問題に対応するための様々な泥縄の対策でさらに必要になる費用などを考えれば、関連する業界は笑いが止まらないだろうな。

 

実際、政府はマイナカードの方が受付の処理がスムースになるとか、現場を知らいな馬鹿な話をしているようだが、

例えば、私が通っている大病院では、ほかの病院と同様に診察券が発行されており、受付の機械でそれを入れれば、当日の診察の予定が紙で出てきて、それをもって直接診察を受けていけばいいだけのシステムになっている。

保険証は最後の会計で見せればいいだけになっていて、その際にわざわざ別途設置してあるマイナカードの読み取り機に向かう人など見たこともないけどね。

 

厚労省は、ほとんどの病院が独自の診察券などを発行していることなど、わかりすぎていると思うけどね。┐(´д`)┌ヤレヤレ

 

 

しかも、政府は今のマイナカード自体がもともと不出来で、機械での読み取りそのもので認識されないことも多いとかの理由で、新たなカードに変更するとも言っている。

そりゃ後付けでいろんな機能を一体化しようとするのだから、いろんな問題が出てくるのは当然すぎる話。

 

こんな問題だらけの話になることは、わかりすぎることなのに、だれも止められないという、「吉本」のお笑いなら客が引いてしまっているよ。

 

 

 

この時思い出したのが、この映画だ。

 

別に麻生のように「ナチスに学べ」とか言いたい訳じゃない。

 

これほどの、たたいてもホコリも出ない様な計画ぐらい、ナチスの軍や官僚の者たちでなくても、今の政府の優秀な官僚たちはやろうとすればできる能力は持ち合わせているはずなのだ。

 

実際そのようなキャリア組の人間と仕事をしたことがあるのでわかるが、人間性がどうかは置いといて〈(^_^メ〉、・・・とにかく頭は回るし、記憶力も大したものだ。

正直そういう点では、私など足元にも及ばない様な頭の聡明さを感じさせるレベルの人物が多いのは事実だろうと思う。

 

それが今はどう考えても、彼らの力量を引き出すような政策など皆無と言っていいほどの有様ではないか。

 

どうやら安倍の長期にわたる愚政のせいで、人事権まで握ったことが逆手に出てしまっているようだ。

実際、ヒラメのように上しか見えない=上司の言うことしか頭にない忖度官僚ばかりが出世する組織に成り下がってしまったからね。

 

結局、世間知らずの大学もコネで入ったような頭の悪い2世3世のお坊ちゃま議員たちが、IT業界やマスコミ業界など取り巻き連中の言うままに、わが身にも美味しい愚策の実施を迫られ、それを受け売りで偉そうな顔して官僚に命じているだけなんだろうなあ・・・

 

官僚たちは官僚たちで、下手に逆らってご機嫌損なうと後でしっぺ返しされるのは歴然だから、腹の底では愚策を笑いながら、指示通りに何とか矛盾が出ない様な全く非生産的な作業に忙殺されているのだろうと想像できる。

 

全く、阿保らしい役人生活になってしまって、次第にまともな気力も湧かない日常になっているのだろう・・ね。

 

 

ある意味「おバカな議員たちによる衆愚政治」のなれの果てが、今のマイナンバーカードの保険証との一体化と言う愚策に象徴されているだけの話だろう。

 

「矛盾」の意味も理解できない馬鹿議員ばかりだ。

 

 

そう考えれば、浪費されているのは税金だけでなく人材もそうだということで、これからの国力の低下は取り返しのつかないところまで進むかもしれないね。

 

既に、優秀な若者は世界39位まで落ちこんだ東大ではなく、海外の一流大学に流出しているという事実もある。

 

 

 

 

そういえば、東大は中国の「高考」をあきらめた受験生の、体のいい留学先になっているようですね。

 

3安だそうですよ。

「高考」よりレベルが低いから入学しやすい。

日本の方が生活しやすく安全で、留学費用が安くつく。

授業料がめちゃ安い。

 

そのうち東大に行くと中国人の学生ばかりになっているかもだ。