最初の裁判で、拘留の取り消し請求が棄却されたので「準抗告」していたのだが、予想道理、それも理由も示さず、本田氏の拘留が延長された。

 

鹿児島のテレビ局しか報道してないように思うが、以下の記事のコメント欄では、まともにこの事案に対して、正論が渦巻いていた。

 

上記の報道では、この拘留延長の決定に対する「準抗告」も即日棄却されたようだ。

 

以下上記報道から引用

 

「・・ これを不服として本田容疑者は12日、弁護人を通じて鹿児島地方裁判所に勾留延長の決定に対する「準抗告」を申し立てました。本田容疑者の弁護人は「本件は公益通報に該当するもので、秘密漏えい罪は成立しません。そのような本田さんに対し、勾留が継続することは残念でなりません。早期釈放が実現するよう尽力します」とコメントしています。 

 

 なお、先ほど「準抗告」の申し立ては棄却されたということです。・・・」以上

 

 

上記報道に対するコメントは、この事件に対する極めてまともな批判であふれている。

一部紹介する。

 

(コメント1)

一体この裁判所は何を考えているのだろうか。公益通報の観点から事の次第を明らかにしようとした人を隠蔽しようした県警が逮捕・拘束するという異常な構図に裁判所まで乗っかって通報者潰しに加担するとは。日本はロシアや中国イランなど独裁国家のような国と大して変わらないのだろうか。こんな様では民主主義の先進国とはとてもじゃないが名乗れない三流国家である。歪な裁判所を審判、罷免する国民裁判所が必要では

 

(コメント2)

この事件は良くドラマで見る警察組織の存続に関わる重大なことであり、今まさにそれが起こっています。警察が一番恐れていたことです。警察組織が機能しなくなると日本の治安維持が揺るぎます。警察は何としてでも自分たちの正義を貫かなければいけません。巡査官だったらそれで終了だったんですけど、警視正という元警察上層部である国家公務員からの告発なので信頼性が高い事柄なので不正があった可能性が非常に高いというのが世間の見え方なんです。しかも、正義を貫いた人は現在逮捕されて牢屋の中です。この平和な日本でこんなことが許されるのでしょうか?

 

(コメント3)

野川本部長の解任を要求する 県警の本部長任期は実質2年間程度。野川本部長の就任は22年10月、現在1年8ヶ月目。通常ならあと2ヶ月程度で異動。この間の県警の警察官の犯罪・ハラスメントの急増、刑事企画課だよりを始め隠蔽の強化を見ると、この本部長の下ではもう県警のガバナンスの改善は不可能だ。

なにより、上司への進言では業務や組織が改善されないので、使命感を持って内部告発された2名の現職・OBが守秘義務違反で逮捕されたのは、公益通報保護の軽視のあかし

  県公安委が今年5月22日と6月10日に二度も本部長に、事案の解明と抜本的な再発防止策、混乱の一刻も早い収束を求める要請文を出したのは、異例 報道機関にガサ入れを強行し、全国のメディアを敵に回したので、この本部長の下で今後いくら県警が良い捜査を行っても、もやは報道されない懸念まである。

県や県民のためにはならない。国家公安委は、野川本部長を解任すべき

・・・・・・・・・・・・・・・・以上

 

 

 

この裁判が、如何に間違った判決をしているかについては、、9日のブログで指摘しておいたので、関係部分だけ再掲しておく。

 

(上記9日の自分のブログから、関係部分を以下引用)

 

「・・・それに付言すれば、裁判所は本田氏の拘留についての棄却請求を却下したが、その理由は、証拠隠滅や逃亡の恐れがあると言った内容だったようだ。

 

これもまた信じられない話だ。

 

裁判官は、法廷で本田氏の肉声での訴えを聞いたはずだと思うのだが、何も感じることは無かったのだろうか?

 

証拠隠滅?

彼は送った資料がすべて公開されることを求めているはずだけど?

一体証拠の何を何のために隠滅する必要があるのだ?

 

逃亡の恐れ?

はあ?彼は、一体どこへ逃げるというのだ?

逃げたらそれでおしまい。自分が悪かったと認めるような話ではないか?

 

むしろ、拘留を却下してもらって、自由な身になって堂々と記者会見に応じたいのではなかったのかと思うけどね。

 

それをさせたらマズイからこそ、拘留却下にしたんじゃないのか?

 

全く、司法も闇の中となってしまっているのだ。・・」以上。

 

 

 

誰が考えても、公益通報者を拘留しなければならない理由など、まずありえない話だということは、考えればわかる話だ。

 

しかも、県警は本田氏の告発した不正事案については、「犯人」を告発通り不正があったとして5月に「逮捕」しているのだ。

公益通報の内容が事実上正しかったと言わば自ら「立証」しておいて、通報者を「逮捕」してしまうような、そんなバカなことが許されていいのか?

 

「薄めれば大丈夫」とか、「任意のカードに必携義務の保険証を一体化させる」とか、論理的にもあり得ないことを平然とやるような国家権力に無批判に迎合しているマスゴミには、こんなとんでもない司法の判決も、批判できないのだろう・・なあ・・

 

 

 追記


南日本新聞社は報道した。

事実関係だけだが、まだましだ。