グリード ファストファッション帝国の真実
古代ギリシャ人の服装での60歳誕生日パーティーの5日前のミコノス島からスタート。ギリシャって、海は紺碧の海、白い建物、絵のように美しい場所だ…「TOPSHOP」などを保有していたアルカディア・グループのオーナー、フィリップ・グリーン卿を実在のモデルとしたもの。世界的なファストファッションブランド経営で億万長者となったリチャード・マクリディ卿(スティーヴ・クーガン)の学生時代からのエピソードから億万長者になるまでが描かれる。(ちなみに学生時代からいけ好かない)彼のビジネス手法は…見ていて気分が悪くなる。利益優先・ドケチ・クソ上司!徹底的に値切り倒す、相手の利益のことなどお構いなく。そうすると請け負った方は最底辺の縫製をする従業員に「早く」「早く」とせかす、そのせいで仕事が遅いと解雇の不安と隣り合わせで生きることになる。(そのいくつかのひとつの)工場の事故で母を亡くしたアマンダが、何の因果かミコノス島で従業員として働いている。リチャードはイギリス当局から脱税疑惑や縫製工場での低賃金による格差労働問題を追及されていた。その公聴会での場面がところどころ挿入されている。怒った一人から顔面にパイを投げつけられるのは…スティーヴ・クーガンらしさ?からかホントにあったエピソードなのか…?映画全体に「搾取」や「持てる者、持たざる者の格差」がプンプンしている。しかし、スティーヴ・クーガンが演じることで、そこにちょっとした笑える要素が見られて、それでちょっと救われる。ブラックな中にコメディの要素!、これ、他の俳優さんだったら…多分観なかったと思う。ビーチにテントを張る難民たち。(テントはUNHCRのもの!)景観が悪いから出ていけと、ここでもひと悶着。難民に食糧を配るヤラセも盛り込まれるしメチャクチャ。リチャードの還暦祝いのパーティーだが、家族関係のなかにギリシャ悲劇の「オイディプス王」神話がモチーフのひとつとして布石が打たれている。なかなか完成しない円形劇場、ギリシャ人、ブルガリア人、どこの国でも建設労働者は国際色豊か。有名人を呼ぼうと思ってもことごとく断られる。替え玉で行くか、となった時に楽屋にジョージ・マイケル(のそっくりさん)さすがに彼は死んでいるのでそれはないわ…ここでもついクスッとしてしまった。ちなみにパーティーは無事開催されました。カメオ出演で本物が本人役で出ておりました。スティーヴン・フライ、キャロライン・フラック、ピクシー・ロット、ベン・スティラー、コリン・ファース、キーラ・ナイトレイ、クリス・マーティン、ルイ・ウォルシュ、ジェームス・ブラント(窓の下でギター弾いて歌ってた)、キース・リチャーズ(俺の出番かい?のセリフ付き)宴もたけなわ、夜も更けて…リチャードの次男フィンがクスリをライオンのエサに混ぜる。円形劇場に現れるリチャード、ライオンの檻を開けるボタンを押すアマンダ。ライオンと対峙したリチャードが怖くない、勇気があると自らに言い聞かせるセリフがもうすでに怖いよ…すごくヤなヤツだけど、ライオンに食い殺されるのは酷い。事故として扱われ、ライオンは殺処分された…ってのもなんかなぁ。エンドロールでは、世界の富裕層26人と38億人の総資産が同額と出る。資本主義の限界とゆうか歪み、ひずみを感じる。拡大する格差によって貧困対策の効果が損なわれ、経済は打撃を受けている。各国政府が保健医療や教育といった公共サービスに割く予算を削減する一方で、富裕層に対する税制優遇を続け経済格差をさらに深刻化させている。どこの国も同じだ…富裕層や大企業に課税して「底辺への競争」をやめ、最富裕層がたった0.5%多く税金を払えば、「現在教育を受けられずにいる子どもたち2億6200万人に教育を授け、330万人の命を救えるだけの保健医療を提供しても、余りある資金を確保できる」らしい。しかし金持ちほどケチ!ってのはつくづくわかる。ケチだから金持ちになれるのだろう、とも。難しいのかもね…貧乏人にはわかりません、タックスヘイブン?にほんブログ村