連日ャフーNEWS記事のトップに出ていた漫画家の方が亡くなられたらしい

 

記事ではテレビのドラマ化で原作どおりの製作という要望が叶えられなかったと出ていて

大変だなぁと思ったら

そのトラブル、やり取りが原因なのかはわからないけど自殺

 

詳細はきっとどこかでまとめられるとして

別の視点から

 

 

私はPIXIVで一時期ライトノベルの二次創作をしていた

 

作品が好きだからというのももちろんあるが

自分の中での勝手な偏見といえるイメージを消化する為・吐き出す為

作品を出して他の人はどう思うか確かめたいという目的を持っていた

 

その時の経験から言えるけど、

作者が意図したものと

作品を介して別の人が創作する時

断絶が生まれる

 

コレもうしょうがない

 

知識や経験が違うと

再構築したものでも違う結論にたどり着いてしまう事が多々ある

 

今回のドラマ化に当たってもそういう面は否定できないだろう

 

おそらく扱える材料からそれっぽくするドラマ化と違い

原作者さんのほうは想定とのズレにヤキモキしたのだろうね

面白いと思うポイントにズレがあった

大切にしたいと思うものが理解されなかった

 

作品が未完だったというのも作者の心を大きく揺さぶってしまった原因でもあったんだろうな

それだけ作者はその作品世界に浸って現実と作品との境界を描き続けないといけないから

 

ここにアーティストの辛さがあるんだろう

 

それを埋め合わせすると考えると

奇跡のような手間が必要になると思う

 

まず大本になる脚本も原作者と膝を突き合わせて考えないといけないくらいだ

それもドラマの作品が出来上がってみるまでわからないくらい

 

もうそこは仲立ちを努める編集が

作者を守りながらダメなものはだめだというしかない気がする

 

作品を作りながらそういうことを行ったり着たりできるのは

そうとう場慣れしていないと作者は情緒が滅茶苦茶に疲弊してしまう

バービーしながら計算問題と将棋を打ってる様なもんだ

 

一時私も二次創作をやっていたが辞めた

理由は原作に影響を及ぼすことになったからだ

単純に恐くなった

それだけただのファンの落書きだとしても

原作者としては嬉しかっただろうし練り直しを考えてしまったのだろう

 

おふざけで終わるような話ではないのだ

確実に画面の向こうには人間がいる

創作であるからこそ自他の境界があやふやになる

ただただ私はそれが恐くなり辞めた

 

創作をする人は読者を、ファンを愛している

愛してしまうといっていいのかもしれない

だからこそその思いが私には恐かった

 

そういう気持ちを大切にできるかと問われれば

首を振る

私は未熟だ

 

だからこそ今回は作者の無念が不憫でならない

 

ご冥福をお祈りします。