あなたが、不意に思い出したコト



身長が高い私と同じ名前の兄ちゃん


顔は、面影だけ覚えている


近所に、私が生まれる前まで

住んでいた、背が高い兄ちゃん









世の中って 「 夢物語」が沢山ある


私は生まれる前から、あなたに名前を呼ばれていた



ならば、私だって別に書いていいわよね?

夢の物語を


別に、誰にも迷惑かけていない




だって


ここは、私の小さなお部屋なんだから









お前って、起きてる時は
夢うつつみたいに生きてるけど

お前の夢、やたら現実的だよな




俺さ、ウルトラマン見てさ
思い出したコトがあるんだ


ウルトラマンは、地球規模の永遠のヒーロー



空飛ぶヒーローの入り口ってさ

今の時代はさ

アンパンマーン




なのかもしれない

例えるなら、各自治体の町内会を守る
みんなのヒーロー


お前の夢、やたら現実的

夢で、相対性理論的な夢なんか
俺、絶対に見ないもんな

お前、知ってると思うけど
俺って、見た目 理数系だけど
実は、バリバリ文系


だから、「相対性理論」
俺さ、これは文言だけ読んでも
感覚としてあまり掴めないんだよな


だけど、日常では、比較的に使う言葉なんだ
「 相対的」と言う言葉はさ

仕事で、硬い言葉で使う
また、意味がかわるけどさ

お前さ、よく言うじゃん
日本語って、言葉が絡繰られてる

反対側から、読むと
本当に伝えたい意味が、大切に隠されてるのが
分かるのが、絡繰り文化がある日本語なのだと


相対的 対なる相手
そして、相は 愛に繋がる相手
日本語にするとな


なんかさ、空飛ぶヒーローってさ
空を見上げて「 アンパンマーン」
ってさ、助けを呼ぶと来てくれるじゃんね


音速で聞こえてきた場所に、
光速で飛んで助けに行く


俺さ、忘れてたんだよ
すっかり存在自体を忘れたんだ


親父が、いなくなってさ
だけど、お袋は夜 仕事でさ

かろうじて、金を沢山払って
となりの家の老夫婦のじーさんとばーさんが
いたから、

だけど、一人になる時間がさ
それでも、あったんだ

本当、すっかり忘れた

俺らの実家の場所って、地形が坂の上で

あの一角だけは、若夫婦とかいない
だから、俺にしてもお前にしても
同世代の子どもが、いない場所





そんな中にさ、 一人いたんだよ

年齢は、分からないし
何で一人暮らしだったから、分からないけど
俺の親父はさ、身長が188センチある


あそこまでは、デカくはないけど
うちにある柱の傷

名前がない傷があるんだ


親父が、いた頃はさ
親父の身長に合わせた傷に、親父の名前がある


そして、俺の身長に合わせた傷がある

その柱の傷は、親父が居なくなってからはさ
お袋は、他人を家に上げるのは
お前以外は、許さない人だからさ


だから、名前がない傷
名前がない傷がある事すら忘れていた

お袋に、バレたら恐いからさ


うちの柱には、お前の成長も柱に傷で、あるだろ

いたんだよ ヒーローみたいな兄ちゃんがさ
その名前がない柱の傷の兄ちゃん

子どもか、一人でいる事を分かってる
だから、何があったらすぐに、

「 俺を呼べ」

その兄ちゃんが、俺の身長を
柱に傷だけつけてくれたんだ
名前は、自分で書いた

お袋にバレると、恐いからさ



身長が高い兄ちゃんでさ
183センチある 兄ちゃんでさ

あの兄ちゃんの名前がさ
お前の名前と、一緒なんだよ

漢字が違うから、全然気がつなかなった
その兄ちゃんの名前をさ

男でも、チャンづけで、名前呼ぶじゃんね

俺は、基本はお前の名前は、呼び捨て
なんかお願いがあると、ちゃんはつけるけどさ (*´꒳`*)

基本は、呼び捨て

その兄ちゃん、漢字はお前と全く違うけど



俺には、ヒーローに見えてさ

○○ちゃん って呼ぶとさ
一人で、さみしくてさ
そして、坂道もさ
俺もさ、怖い時もあるぐらいの坂道じゃんね

そん時に、限ってさ
ちゃんと、その兄ちゃんが前にいたり
後ろから来たり


そして、何かあってもなくても
俺の名前を、でかい声で外から呼べば
山の中だから、声が反響して聞こえるから
とにかくすぐに、俺の名前を呼べよ


俺さ、この兄ちゃんが、好きでさ
本当の兄ちゃんみたいで、好きで憧れてさ

この兄ちゃんも、俺を名前で呼んで
俺は、ちゃんづけで名前を呼んでたんだ







お前が、俺のとなりに生まれたのが
俺が、小4の冬

おばさんが、お前を腹に大事に抱えて
一人で、俺のとなりの家に住み初めたのが
俺の小4の誕生日を過ぎた頃


その前の一年はさ
あれが、俺はトラウマなる一年なんだ

本当、誰もいなくなった


老夫婦のばーさんが亡くなり
じーさんまでいなくなり

そしてさ、何かあったら来てくれた兄ちゃん


この兄ちゃんもさ
事情は、分からないけどさ
仕事の都合で、家を引っ越す


兄ちゃんが、先にいなくなった
じーさん ばーさんに
この兄ちゃんも、俺を頼むと頭を下げてくれた
 

皆 いなくなったのが、小3なんだ



このでかい家に、俺一人でさ

怖くて恐くて、夜眠れない

あん時にさ、自分にまじないをかけるみたいにさ

「  ○○ちゃーん 助けてー」


俺さ、空に向かってさ
声を出してさ、自分を安心させる


兄ちゃんから、 引っ越す時にもらった
新品のウルトラマンの人形をお守り代わりにしてさ


あれ 多分実家にある
それすら、忘れていた


それを、米津さんのウルトラマン見て
俺さ、思い出したんだ




夢に色がつくみたいに、思い出したんだ










あの一人の怖さ
あの一人の恐怖
あれが、俺の心の痛みだとは

やられた方は、覚えてるけど
お袋は、すっかり忘れてる


あの感覚がまだ今だに残る俺は
一人になるのが、感覚的に恐いと思う

今だに、思うんだ



誰も来ないのは、分かってる
だけど、自分を安心させる為に、俺のヒーローみたいな
兄ちゃんの名前を、ウルトラマンの人形
指の隙間で掴んで、呼んでいたんだ

空に向かってさ






その名前が、お前の名前と同じ

「 ○○ちゃーん 助けて」




すっかり忘れていた

お前が、俺の家のとなりに生まれて
俺が、お前を守る立場に変われた事がさ
俺自身の安心に繋がった事で

そして、俺は一人じゃない

そして、あの想いを絶対に俺はお前にはさせない

絶対に、俺は何があっても
お前を一人にはさせない


この兄ちゃんの、存在自体を忘れてしまっていた



名前を空に呼ぶ


相対的 と言う言葉






対になる相手にだけは、届いた言葉が
また自分の元に戻り帰ってくる
距離感が、音速そして光速問わず
同じなのかな?





夕陽が沈んで前の高速道路の写真は、私が撮った







あなたは、二度寝はしない人

だけど、話しながら眠ってしまった


私も、書いたけどまだ眠い

とりあえず 、あなたが話した記憶の記録
留める為に、書く


そして、起きたら
あなたの痛みの感じ方を、私が感じてあげる
あなたが言葉に出来ない
感覚の痛みを、私がら言葉で感じてあげる

それが、出来るのは多分 
対になる女の方だと 思うから