いつだって僕は君の髪の毛を
撫でたいと思った











いつだって僕も、あの日までは
当たり前のように君の髪の毛を撫でていたんだ


当たり前が当たり前でななくなる



これは一人の人間が成長する喜びの裏にある
オトナだけが知るサビシサもあるのだと


僕は、10代の頃から知っていたよな





解説しよう凝視


この物語 「  僕と君の恋物語」
君サイドで書く時は
「  わたしとあなたの恋物語」になる
 
この物語を最初に描き始めたのは、
この僕なんだ




その僕はいつだって君の髪の毛は撫でていた?


それは、君の髪の毛を、ほぼ毎晩
ドライヤーしていたから  ( ・∇・)
だけなんだけど・・



「 あー やべ
 早く帰んなきゃ
 アイツ 俺いないと
 髪の毛 乾かさないで
 ベッタベタでも、普通に寝るから
 風邪 引くといかん・・」

「 早よ 仕事終わらして帰るべ」

「 腹も減ったしなー」

「 今日の、晩飯何かな?」


早く帰らなきゃ・・



ブー ブー 📱

「 ごめん・今夜も残業・・」なんだ
「 また、電話するから」
・・彼女とのデートは、さておき凝視



早く帰んなきゃ
アイツの課題を見てやらないといけないし・・な



ブー ブー📱

「 何凝視? 方眼ノートがない?」
「帰りに、買ってくから」
「 一緒に、行きたいって?」
「ん、待ってろな」

「 風呂は、まだ入るなよ」
「 湯冷めするといかんで」




家にいれば.、ほぼ毎晩
君の髪の毛をドライヤーで乾かす
そのおかげで
僕のブローはプロ並み凝視キラキラ












君は、風呂から上がると
歯磨きしながら、髪の毛にタオルを巻いて   
僕の家に来る


凝視風船 おにいちゃーん

「 お前 また鼻血でたのか?」

「 うん 風船鼻血出た」


風呂上がりに、鼻血が出たと 
鼻にティッシュを詰め込んで来る事もあった


そのティシュも
可愛くちぎって丸めてではない 

何にせよ 雑なのが君凝視

ティシュ一枚の隅を鼻に突っ込み
鼻先から残りのティシュを出したまんま
普通の顔して来る

 


君は、昔っからやる仕草があるんだ

赤ちゃんの頃から、口をつぼめて
たこみたいに唇を突き出す仕草で
顎をくいっと上にあげながら



やって

「 これ やって 」の仕草

ほんわかたこみたいな顔して、やって

人を顎で使うとはこの事


「はい やりますよ」



髪の毛を、ブローしながら乾かす
俺には、密かに自信がある
自信があることが、自慢になるんだ
先程、プロ並みと書いたが
それは、謙遜凝視



下手な美容師より、
俺の方が、格段に
ブローテクニックがある
プロ以上だなニコニコイエローハート






米津さんの、このミラージュソングの歌詞

いつだって 僕は君の髪の毛を撫でたいと思った
その声はいつか消えてしまうからさ

明日の世界がまだ少しずつ近づくたびに僕は
残された今日を感じ くしゃみをする


君の成長を見ていて感じた事
僕だけが取り残された気持ちになる
何とも言えないもどかしさを感じる

その感情を表現してくれる歌詞だと、
僕は感じたんだ



いつも手を繋いで歩くのが
当たり前だったのに、
手を繋がなくなる頃から
成長した君を、見つめるしかなくなる



中学になり、手を繋ぐ事はなくなったけど
髪の毛だけは、俺がドライヤーして
ブローするのだけは、変わらない


手は繋がないけど
当たり前のように、僕にもたれてくる

高校も、短大に入っても
そこは、変わらず



あのイオンの2日前までは、
普通に当たり前のように
テレビ見て、ゲラゲラ笑いながら
凝視俺、お前のドライヤーブローしてたからな

髪をツヤツヤにするのに、使命まで感じる



枝毛見つけると、微妙にショック





その日常が、一変したのは
by あのイオンからは、自ずと知れたこと




照り出した太陽 逃げ水で濡れた道路を歩いた
不思議なぐらいの静けさに塗れて
過ぎ去った日々は二度と戻らないと知った
あの日の記憶も 遠く触れないまま



逃げ水って歌詞があるだろ


ふと思った

俺って、一人では笑えない男なんだ


君がいない場所に、一人でいると
不思議なぐらいに静けさが広がる空間を感じる
その静けさの奥にいる君を無意識に探したくなる

無意識に、探しているんだ 君を
だから、早く帰りたいになる


その感覚なのかな
逃げ水という言葉を、この歌詞の中で
米津さんが書いた感覚


逃げ水  


風がない暑い日に遠くのアスファルト地表に
水たまりが出来ているように見える現象

蜃気楼の一種

どこまでいっても辿りつかない水たまり
存在がないだけで目には確かに見える





ミラージュソング  蜃気楼


君は、どこか掴みどころがないところがある

これは、昔からなんだ

僕が ほんの一緒 手を離しただけで
姿が見えるのに、掴みどころがない
だから、絶対に手を離したらいけない


きちんと見える場所にいるのに
絶対に目を離したらいけない

一瞬で、消えてなくなる

さっきまで見えていた 蜃気楼が
ほんの一瞬 目を離した瞬間に
姿 カタチがなくなるように
だから、無意識にでも君を探している




それは、過ぎ去った日々にも感じるんだ

さっきまで見えていた景色が
どんどん記憶に消されて遠くなる


君に記憶がない日々を
もう二度と戻らないと思うのは 
僕だけでいいのに


君は、思い出した事もあるけど
まだ知らない事もあるんだ


それを知るのは、僕だけでいいんだ
あの日の記憶は
もう遠く触れてはいけない場所にあるから


だけど、君は僕が何も言わないのに
自分の感覚だけで 
まるで逃げ水を追いかけるように


その記憶を追いかけるかのように
自分だけの世界に入る君を見ていると


僕が君のとなりにいるのに
君は時々、僕の事さえ忘れてしまうのではないだろか?


一人でその記憶を思い出し
何も言わないで一人で泣いて
悲しんでいるのではないか?


何を悲しむことがある?
これほど明るい日差しの中で


何を疑うことがある?
となりにいつも君がいるのに


生きていけば 生きていくほど
さわれないものが増える

何も手にいれちゃいないのに
失くしていく気がするんだ
どうして?




君が僕にも言えない悲しみが
何かを知っているのは
この世の中で、僕だけなんだ





そして僕の悲しみを何も言わなくても
分かってくれるのは
世界で、ただ一人君だけなのも
自ずと知れたこと