本当に気がつかなかった
題名が 「  かいじゅうのマーチ」
このまんまの歌なんだ









そういえば、


あなたの部屋で見つけた この絵
ドラえもん ニセのび太仮面ライダー



ドラえもんニコニコニセのび太仮面ライダー?


よく見なくても、可愛いおねがい
のび太の顔でドラえもんの身体で
仮面ライターのビィジュアル

かいじゅうを、やっつける為に
みんなで力を合わせた
正義のヒーローなんだね 


これ、子どもの頃のあなたの字じゃない
誰が書いたの?





「 ツレだよ」

「 こいつ 発想がめちゃ面白いヤツでさ」





今も仲良しのあなたツレが、
おねがい昔 書いたらしい



発想と空想


かいじゅうのマーチ
この歌詞を書いた米津さん



米津さんは、子どもの頃

空想の世界で、
リアルかいじゅうと遊んでいたのかな





かいじゅうのマーチ

 なぜ? かいじゅうのマーチなのか?

全く分からなかった
何回 聞いても分からなかった

だけど、朝 目が覚めて
カーテンを開けた瞬間

「 あっ かいじゅうみたいな雲」

それで、 キョロキョロくもり恐竜くん
雲のかいじゅうと目が合ったの


この瞬間に、気づいたんだ


米津さんのかいじゅうのマーチ
この歌 人間視点ではなく
かいじゅう目線なんだ


そしたら、急に泣けてきた
「  ごめんね   ごめんね 」
せっかく米津さんが、書いてくれてるのに
人間視点でしか聴けてなかったから
この歌 かいじゅう目線
気づいてあげられなくてごめんね



ごめんね

誰に? この歌の主人公
かいじゅうの子どもに


かいじゅうって やっぱり怪獣だから
それこそ 地球の敵


皆さん 怪獣が出現しました
早く逃げてください
地球防衛軍 出撃準備して下さい



怪獣発見
有無を言わず
地球防衛軍が、怪獣をやっつける為に
攻撃に向かう


怪獣というだけで、
地球侵略 大都市破壊される

勝手にイメージを持たれて
そして攻撃されてしまう


挙げ句の果て
M78星雲から、ウルトラマンまで
飛んでくる始末ぐすん・・


かいじゅうからしたら

「  ぼく そんなつもりないのに」


だけど、人間の言葉が話せないのと
怪獣という見た目だけで
怪獣は人類の敵 勝手に判断されてしまう



これなんだ
人を見た目で、判断したらいけない


これを、米津さんの空想力から進化したのが
怪獣も見た目で判断してはいけない



かいじゅうだって
優しいかいじゅうもいるし 気弱な怪獣もいるし
人と争う気なんて最初から思ってない怪獣もいるし

歌が好きなかいじゅうもいるし 
友達が欲しい怪獣もいる

かいじゅうごっこでもいいから、
友達と遊びたい怪獣もいる
ウルトラマンに喜んで倒されるかいじゅうもいる

かいじゅうだからと言って 
地球を侵略しようだなんて、全く思ってないのに
かいじゅうだって、平和が好きなのに

なぜか、ぼく達を見つけただけで
みんなが怖がり、攻撃される



そんな戦いに巻き込まれ
パパ怪獣とママ怪獣は死んだんだ

ひとりぼっちになった 怪獣の子ども

「 パパとママがいなくなったら
   人間に気づかれたらいけないのよ」

「 目立たぬ場所で、生きなさい」


パパとママに言われた事を守り
身を隠して、一人で生きてきたけど
ひとりぼっちで生きてきたけど

やっぱり ぼく 一人はさびしいんだ



まだ ぼくが、かいじゅうの赤ちゃんだった頃
かいじゅうごっこした友達がいたんだ

名前は、けんちゃん


けんちゃんは、
ちょっと不思議な子でね
空想を現実に引き寄せる力がある子なんだ


空想を現実に引き寄せる

かいじゅうの僕を怖がらない

「 僕が呼んだんだから」
「 一緒にあそぼ」って
あそんでくれた優しいけんちゃん


「  また 遊びに来てね」

プレゼントも、もらったんだ
言葉辞典と絵本

人間唯一の僕の友達 けんちゃん
あの時は、ガォーしかし言えなかった

だから、人間の言葉でぼく伝えたい


ありがとう


だから、少しでも けんちゃんに伝えたくて
言葉を覚えたんだ

パパとママは、人間の言葉が話せなくて
大好きな人間に、殺されてしまったから




かいじゅうみたいな雲



ガォー




「   かいじゅうのマーチ」 

    song by 米津玄師

少しでも あなたに伝えたくて
言葉を覚えたんだ
喜んでくれるのかな そうだとうれしいな




僕は、かいじゅうだけど人間が大好きなんだ


けんちゃんが、ぼくの友達だから
人間の言葉を覚えたんだ


「   遊ぼうよ」
「 ぼく? もちろんかいじゅう役をするよ」

お話も出来るんだ

けんちゃんにもらった絵本で
言葉を覚えたんだ
けんちゃん びっくりして
喜んでくれたら 僕はうれしいな




遠くから あなたに出会うため
生まれてきたんだぜ
道草もせず 一本の道を踏みしめて



けんちゃんは、ウルトラマンよりも
実は、かいじゅうが好き

道草しないで、僕は行くんだ
けんちゃんに会うため僕は行くんだ



だけど、大丈夫かな?
あの頃より 僕 だいぶ大きくなっちゃった
けんちゃん 怖がらないでね



怖がらないで 僕と歌って
そのまま超えて 海の向こうへ
おかしな声で 愛と歌って
心は晴れやか



「 ガォー」 
かいじゅうのぼくの声

人間の言葉を話す僕の声は
ちょっとおかしな声かもしれないけど
けんちゃんは、笑ってくれる

ガォー  歌も歌いたいな

けんちゃんが歌って、ぼくがコーラス


早く会いたい ぼくの友達に
一人ぼっちはもうイヤだから

ぼくも友達と遊びたい

だけど、ちょっとこわいよ
不安だよ


パパとママは、
絶対に人間に
絶対に見つかったらいけないって

見つかったら殺されるって


だけど、大丈夫

ぼくは言葉を覚えたから


 

ぼく いっしょうけんめい
ことばを、いっぱいおぼえたんだ

だから、大丈夫

きちんとお話をするんだ

怖い人間も、僕がお話したら
きっと分かってくれるはずだから

だって、人間は
本来 優しい生き物なのよ

ママ いつもがお話してた

人間は、優しいって
だからママもパパも人間が大好きって


パパ ママ
ぼく さびしいよ 





さぁ 出かけよう   
砂漠を抜けて
悲しい事もあるだろうけど


虹の根元 探しに行こう




あなたと迎えたい 明日の為に

涙をこらえては