みやびのママが生きていたら？
この娘はどのような人生を歩んでいたのだろうか？
最近 ふと思うの
もちろん、私とは赤の他人のまま
みやびとわたし
二人でいると
間違いなく、母娘だと思われる
こちら側から、
見えない壁の向こうにいる
みやびママからは
さわりたくても、ふれれない
こんな感じで 彼方の世界からは
私とみやびの姿が、見えているのかもしれない
だとしたら、みやびのママからしたら
私という存在はどのように見えているのか？
この娘を命を懸けて産んだ
みやびのママの想い
すーっと 私の思考に入ってくる感覚を
時々 感じるのよ
最近 特に
あの人
亡くなられた奥様の事を、奥様と呼ぶのね
ふいに 「 奥様のどこに惹かれたの？」
私の思考にすーっと言葉が入る時
奥様が、この人の言葉を感じたい時なのかな？
そんな気がするのよ
私の口を借りて奥様が話しかけてる
そしたら あの人ったら
何を言い出すのかと思いきや
照れもせずに \(//∇//)\ 顔
奥様に惚れた理由？ 顔だよ
美しいのを超えた美人
うちの奥様 超ワガママ
なんだけどね
あの顔が、僕のとなりにいたら
僕は一生 負け続け、許し続け
愛し続け、そして尽くし続ける
そう思って、結婚したんだ
うちの奥様って、若い時
副賞🏆狙いの
大のミスコン好きでさ
ミスコンって、旅行券30万円とか
賞金が貰えるだろ
梅ちゃん 出た事ないの？
美魔女コンテスト？？
出たら、優勝するよ
び びまじょこんてすと？？うちの奥様は、ミスコンね
まだ若い独身の時だったから
副賞狙い
それ狙いの裏がありありの可愛い奥様
俗に言う、ミスコン嵐
数、出場した
ミスコンでも、大手新聞社が主催するミスコン
新聞社だから、新聞に掲載される
たまたま見た新聞
今 考えるとあれも運命
一際 目を引く子かいるぞ「 ミス グランプリより
この子の方が絶対に綺麗じゃん」
一際 目を引いたのが
後の僕の可愛い奥様
僕には、この子が一番しか見えない
この審査員達の判断基準
絶対に間違っている
目が節穴
目が節穴絶対に この子が一番だと
僕の目は、節穴でははい
そして、新聞で見た名前
「 あっ 」
一瞬 勝手に運命を勝手に感じたんだ
そしたらな・・なんと来たんだよ・・
どこに？ 僕の会社に
なんで？「 受付嬢」として
ミスコン受賞を新聞で知った
僕の好みでタイプの綺麗な子が来たー
騒めき立つ男達に埋もれる俺
なぜ新聞で見ただけの子
すぐに分かったか？
ミスコンって、名前も分かるだろ
名前なんだ
奥様の名前は、雅に弥と書いてあや
漢字だと 雅弥
僕の名前は、雅也
名前が、シンクロってる
僕の一文字違い
まさやと呼ぶけどあやと読む
コレって神様 運命ってやつですか？
僕と同じ漢字を持つ綺麗な子
めちゃくちゃ僕のタイプが
僕の会社本社の受付嬢
僕の財力全てを注ぎ込んでも絶対に僕の奥様にしてみせるぞ
頑張るぞ ぼく
・・とは妙な気合いで思うものの
なかなかお近づきになる
チャンスもタイミングもない
話しかける勇気もタイミングもない
ただ・・見てるだけがずっと続いていたんだ
そしたら、いきなり
本当 いきなり
運命の女神が僕に微笑んだ
はい
にっこり 笑って
にっこり 笑って僕は、五カ国語は話せる
通訳も出来るんだけど
奥様は、受付嬢だから
英語は堪能なんだけど、広東語は苦手
たまたま、本社に行った時
広東語を話す
香港から来た来客に、
なんとか英語で変換しようと
笑顔で困ってる奥様
そのまま、通り過ぎようとしたけど
だけど、運命の女神の金の音
チリチリン
チリチリンちょい待てや俺
俺これって千載一遇の大チャンスぢゃね？
俺が、得意の広東語
「 エクスキューズ ミー」
」僕が、通訳に入った訳よ
あの時の俺を見る奥様の目
キラキラ
キラキラそれまでは、挨拶だけだったけど
自然と話すようになり、
自然と悩み相談されるようになり、
可愛いければ可愛いで、悩みはあり
綺麗は綺麗で、悩みはあり
回りから浮く存在になるタイプの子で
だから、友達がいるようでいない
実は、寂しがりやでさ
「 
私 友達いないんです
私 友達いないんです お友達になってくれますか？」
だなんて、可愛い事
泣きながら言うから、
「 是非 僕の彼女になってください」
是非 僕の彼女になってください」「 よければ、奥様になってください」
そしたら、エン エン 泣くんだよ
うれしいって友達と彼氏と旦那さんが
一気に出来たって
泣いてたと思ったら
急に、何言い出すかと思ったら
「 うれしい これで仕事辞めれる
」
」仕事辞めたいから、僕と結婚してくれるの？
なんでもいいさ
僕の奥様になってくれるなら
君のワガママは、100パーセント叶える
ちょっと、何かズレてるのが可愛くてさ
「 専業主婦になりたいの」
毎晩 毎朝
寝て起きて彼女がいる。
彼女が喜ぶ顔を見るのが、僕の幸せ
彼女から、奥様になってくれたあやを
「 僕は 世界で一番愛しているんだ」
そんな話を聞いていると
涙が、止まらなくなる
エンエン エン 
エン
エン エン エンあの人が泣いている私を抱きしめている
腕の中で 気がつくの
「 あ 絶対 奥様に
憑依されてる」
憑依されてる」私普段 エンエン泣かないもの
普段 エンエン泣かないものみやびのママ 絶対に今 来てる
私の身体を通じて
絶対 この人に抱きしめられてる
不思議な感覚
私じゃない涙が溢れてくる時って
何をしても止まらなくなる
普段 私 泣かないのよ
あの人と私 パートナーだけど同士
空の上にいる
あの人の亡くなられた奥様
感じる事しか出来ない
リアルに触れたりは出来ないでしょう
私の眼差しから
私の五感から
私の涙から
私の吐息から
愛するこの人の存在を感じたい
愛する娘の存在を感じたい
そして、感じているのではないか？
そうだといいな と自然に思える
奥様がいたから、雅がいる
雅のかけがえのないママはママだけ
再婚はしない
永久奥様の場所にはお邪魔はしない
だけど
あの人は身代わりのように私を愛している訳ではない
それを感じる感覚
今まで、言葉では上手く説明出来なかったんだけど
最近 顕著に感じるのよ
「 うちの奥様 わがままでさ」
分かるわ・・
みやび見てたら アレ 遺伝もあるわ
アレ 遺伝もあるわ