リングの約束8 | turugiのブログ

turugiのブログ

好きな人 :家族、追っかけてるRyu Siwon それから永遠のヤングマン秀樹!

度々 田島先生と 夕食をとることが増えていた。

「田島先生 今夜は居酒屋でいい?」

「私もそう思ってたとこです」


行きつけの居酒屋に入ると カウンターも満席で

5つほどある 座敷に目をやると

「飯田・・・麻穂・・・」

「浩太郎・・・?」

オレの背後にいた田島先生は

「大友さん お友達ですか?」

「あ・・あぁ」

オレは返事もそこそこに

「飯田・・・なんでお前達ふたりで・・・」

「麻穂ちゃんに うちのやつ(志保)のことで 相談にのってもらってたんだよ。

 浩太郎こそ・・その彼女は?」

「あ・・・甥っ子の保育園の保母さんなんだ・・・」

「初めまして」


お店の店員が 知り合いなら 相席してはと言うので

飯「浩太郎 一緒にどうだい?」

「いや・・いいよ・・・彼女もいるし・・・」

「大友さん 私ならいーですよ むしろ大友さんのお友達と

 飲んでみたいです」

田島先生は くったくのない 明るい笑顔で 言った・・・。


飯「また どーして保母さんと?」

飯田がオレに聞いてきた。

「い・・いや 甥っ子のことで 世話になったから そのお礼だよ」

飯「ふ~ん つきあってるの?」

浩「まさか!そんなんじゃないよ!・・・そっちこそ なんで 志保ちゃんの

 相談なんか?」

飯「あいつ・・・最近帰りが遅いんだ・・・夕べなんか 帰ってこなくて・・・

  まさか 男でもできたんじゃないかって 麻穂ちゃんにきいてたんだ・・・」

浩「まさか 志保ちゃんにかぎって・・・・・・・・・・

  仮にそうだとしても おまえに 怒る資格なんかないじゃん・・・

  自分が遊んだんだから・・・」



浩太郎の言葉に 麻穂はドキッとした・・・・


田「女は男に不満がないかぎり 浮気なんてしないわ・・・」

浩「田島先生・・・・」

田「麻穂さんも そう 思いますよね?」

麻「え・・えぇ・・・・」

私と浩太郎・・・そして飯田さんは とても 気まずい雰囲気になりました・・・。




田「あ~美味しかった・・・」

浩「・・・・・・」

田「ちょっと キツかったかな?飯田さんに言ったこと・・・」

浩「いや・・・いいんじゃない? あいつには いい薬だよ」

田「私・・許せないんです あーゆー人みると・・・

  好きな人と一緒になれて幸せなくせに 自分でその幸せをこわすような人・・・」

浩「・・・・・・・」

田「私は結婚したら ちゃんと家庭を築いていきたい・・・

  愛する人と結ばれたら絶対 裏切ったりしない・・・」

浩「田島先生・・・」

彼女が一瞬 見せた寂しそうな表情は 初めてみた・・・・

でも くるりとオレに背を向けて

田「大友さんの (つきあってるなんて そんなんじゃないよ)って言葉

  ちょっと残念だった・・・」






オレはなんで あの時ごまかしたんだろう・・・・

麻穂に知られたくなかった・・・・

終ったと思ってるなら はっきり言えばいいのに・・・・

オレは・・・・麻穂にあきらめてひきさがってほしくない・・・・

いつか許せるつもりでいるんだろうか・・・・・

麻穂にバレてもいいと思えるくらいにならない限り

本当の清算はできないんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








翌朝 田島先生から 電話があり 明日仕事の後で 会うことにした・・・・。

その電話をきって すぐに 今度は姉貴からの電話があった。


「あ!浩太郎?」

「あぁ 姉貴?」

「ちょっと 田島先生のことで話があるんだけど・・・」

「今 明日会うって 約束したとこだよ」

「あのさ・・・・言いにくいんだけど・・・実はへんなウワサ聞いちゃって・・・

 あの人って 実は凄い遊んでるんだって・・・男もいっぱいいて とっかえひっかえ

 つきあってるって・・・まさかと思ったけど 色んなお母さんがたが目撃してるって・・・

 かわいいかんじの人なのに 騙されちゃったかなぁ・・・・」


「・・・・・・・・」







次の日

約束の喫茶店に 10分ほど遅れてついた。

「大友さん ここです」

「ごめん 待たせて・・・」

「ううん 私も今 来たところです・・・ ここのコーヒー美味しくて

 気に入っちゃった」

「・・・・・・」

「どうしたんですか?大友さん」

「いや・・・まさかな・・・・」

「何ですか?」

「ちょっとヘンなウワサ聞いたんだ、田島先生が色んな男とつきあってるって・・・」

「・・・・・・・・・」

(田島先生は オレの言葉を聞いたとたん 表情が固くなり 真っ青になった・・・)

「・・っとに失礼だよなーそんなワケないのにさ」

「・・・・・」

「先生??」

「あ・・・うん・・・誰がそんなこと言いだしたんだか・・・」

「もしかして・・・本当なのか??正直に答えてくれ・・・」

「ほ・・本当です・・・・」

「・・・・・なんで・・・・・・オレは遊ばれてたのか・・・」

「違う!大友さんはそんなんじゃ・・・」


(この子なら信用できると思ってたのに・・・・)


「大友さんには知られたくなかったけど わかっちゃったんなら
 
 しょうがないわね・・・・・・・好きな人がいるんです・・・・

 3年前・・・学生の時に知り合って 結婚しようって お互い約束したけど

 親の反対で結局一緒になれなかったの・・・・

 ムリヤリ引き裂かれて 辛くて 色んな男と付き合った・・・

 ナンパされればどんな人にでもついていった・・・

 早く他の人見つけて 楽になりたくて・・・・でも・・・・

 そんなことしても 思いはつのるばかりで 虚しくて・・・

 ヤケになりかけた時・・・大友さんに出会ったの・・・・・

 やっと・・・・自分の中になにかが溶けていくのがわかったわ・・・

 やっと・・・・好きになれるかもしれないと思った・・・・・でも・・・・

 また ダメになっちゃったね・・・・・」


「・・・・・・」

(そうか・・・だから あの時・・・「私許せないの 自分で幸せこわすような人」)




「あきれたでしょ? こんな何人もの男と遊びまくってるような女 嫌よね・・・

 親にだって反発して それ以来1度も顔見せてないんです・・・」


田島先生は小さく ため息をついて

「ごめんなさい・・・もう二度と会いません・・・・さようなら・・・・」

そういって 席を立った。

「待って・・・オレだって同じだよ・・・田島先生と会いながら

 麻穂も切り離せないでいる・・・・・」

田島先生は 振り返り またイスにかけた。

「麻穂・・・?麻穂さんって・・・この間会った人?」

「オレはひきょうな男なんだ・・・許せる保証もないのにひきとめて

 そのくせ 自分は他の女捜してる・・・このままじゃいけないって思うのに・・・」



オレは先生に今日までの経緯を話した。


「そう・・・そんなことがあったの・・・」

「この間 田島先生に”女の浮気は男が原因”って言われて ズキッときたよ・・・

 オレは自分だって悪いとわかってて 麻穂を許せない心のせまい男なんだ・・・」

「そんな・・・・大友さんが悩むのはもっともだわ・・・

 私達って 似たような傷をもってたのね・・・・」

(救ってくれる光を求めて・・・・・

     さまよって・・・・さまよって・・・・・・)





店を出て駅までの帰り道

「田島先生・・・また 会ってもらえますか?」

「大友さん・・・・・」

先生は涙を流しながら うなずいてくれた。


「先生となら 何だかうまくいきそうな気がする・・・」



(心の中を見せ合って お互いに一歩近づけた・・・・

   オレも前をみよう・・・・・)





翌日 麻穂を呼び出して会うことにした。



「あの子とつきあってみるって?」

「うん」

「それは・・・・もう私に追いかけるなってこと?」

「・・・・そうだ・・・・オレたちはもう あの頃の二人には戻れない

 麻穂も前を見ろ」

「いや・・・私には浩太郎しかいない いつまでも待つから!」

「麻穂・・・オレたちは・・・・終ったんだ・・・

 本当の清算をしなきゃいけないんだ・・・・・」

「い・・嫌よ・・・・!!」

麻穂は子供のように声をあげて 泣いた・・・・


オレは そんな麻穂に 何も言えない・・・・何もできない・・・。


震える肩に1度だけ手をかけて 店を後にした・・・・。  



(浩太郎・・・)

   崩れていく・・・・・一瞬の過ちで 楽しかった過去も


     幸せになるはずだった未来も・・・・・



      愛しあってる 今も  すべて・・・・・・









「大友さん・・・本当にいいの?」

「いいんだ・・・これで・・・・」

「愛ってもろいね・・・手を抜くとあっというまに こわれてしまう・・・

 だからこそ ちゃんと向きあって お互い努力していかなきゃいけないのね・・・」


「・・・・・・田島先生・・・・」


「とりあえずは その田島先生っていうのを やめることから始めてみませんか?」

「えっ?そんないきなり?」

「久美子でいいです」

「く・・久美子さん・・・・」

「まだ かたい・・」

「く・・久美子・・ちゃん・・」

「はい^^」




いつか それぞれの相手を心から愛して

あんなこともあったなんて笑える日がくるといい

                   いつか・・・・・











゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚  ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


浩太郎は久美子ちゃんとめでたし!???

麻穂ちゃんは どーなる???


女垂らしの飯田さん~~奥さんはどうなるの???


さて まだまだ 続くお話・・・・・

韓国ドラマのようじゃなければ つまらない???

うふふ。。。。これからも 楽しみにしていてくださいね

by turugi