前回途中で終わってしまったので続きから書いていきますよ~

 

 

 

前回の記事は↑こちらからどうぞーー

 

 

目次 

 

 

・ため池、本流でのガサガサ

・採った生き物のその後(現在)

 

 

ため池でガサガサ調査 

 

 

野川の本流から道を挟んだところにあるため池です

ちなみに場所は野川公園です

普段は釣り人が数人いますが私が行ったときには誰もいませんでした(後で一人来ました)

 

さて、池の様子を見ながら「あれ?ここは水量が減っていないんだな どっかから水が来ているのかな」なんて思っていた時ガサガサポイントを見つけました

↑の画像の赤丸のところです

 

膝ぐらいの深さでそこは泥大きめの石が数個あるようないい環境

早速網を取り出して追い込みます

杭みたいなものがあってうまく追い込めませんでしたが

網の中には光るものが!!

 

 

なんだこのシルエットは!?見慣れたハヤ(コイ科の淡水魚の総称です 例としてオイカワやウグイなどが挙げられます)とは違うぞ┗|`O′|┛

 

観察ケースに移してじっくり見てみましょう

 

 

こ、これは

メダカじゃないか(⊙_(⊙_⊙)_⊙)

 

メダカといえば環境省のレッドリストにランク絶滅危惧Ⅱ類として登録されています

 

ここで少し寄り道します

数十年前にはどこでも見られたメダカ その減少原因は主に二つ

 

・河川のコンクリート化などによる生息地の減少

・不適切な保全活動による遺伝的多様性の攪乱

 

が挙げられます

 

一つ目の生息地の減少は皆さんご存じでしょう 近年は河川の護岸がコンクリート化されることが増えてきましたね

土地の確保だとか、洪水の予防だとか理由は様々ですが生物たちにとっては死活問題ですよね

本来の複雑な地形や大きな石などが取り除かれ流れが均一かつ早くなったコンクリート河川では流れの穏やかな場所を好むメダカが住みにくい環境となってしまいます

 

二つ目はありがた迷惑といったところでしょうか

1999年にメダカが絶滅危惧種になったことで全国では保全活動が行われていた

ただ当時は今ほどインターネットも普及していなかった時代

 

誤った方法でのメダカの放流活動が全国各地で行われました

ミナミメダカとキタノメダカがいることがよく知られているように、そのほかにもそれぞれの地域で遺伝子レベルでの違いがありました(メダカはメダカでも地域ごとに異なる特徴を持つ)ただそんなことは知らない当時の人々はほかの地域で採集した個体や、人工的に繁殖させたメダカ(ヒメダカなど)を各地の川や用水路に放っていきました その影響で交雑(違う種類や形質を持つ種同士が交配をして遺伝子が混ざってしまうこと)がおきてしまいました

 

二つ目のこの理由はメダカ自体の減少ではなく、野生の、純粋な種としてのメダカの減少です

 

現在、東京都にもともと住んでいた純粋なメダカは絶滅してしまったと考えられています

 

なので今回野川で採集した個体も、どこからか来たものなのかあるいは人工のものなのか はたまたひょっとすれば純粋な種かもわかりませんが

 

年間4万種ともいわれる絶滅種を少しでも減らすためにできることはやっていきたいですねヾ(@⌒ー⌒@)ノ

 

さぁて元に戻りましょう(~ ̄▽ ̄)~

以外に長くなってしまいましたね...

 

採れた魚はメダカでした

今年の夏にもこの川ではメダカを採ったことがありますから一定数生息してはいるのでしょう(その時はため池ではなく本流でした)

 

ここでメダカによく似た魚カダヤシ(蚊絶やし)とメダカの違いをよく見てみましょう

 

 

 

私の下手な絵は置いときましょう

(特徴の違いが分かればいいんですよ(づ ̄ 3 ̄)づ))

 

緑で1,2と書きましたがそこが着目すべき点です

 

1 臀鰭(しりびれ)

 

メダカ 平行四辺形に近い、からだと接している部分が多い

カダヤシ 三角形に近い、体と接している部分が少ない

 

2 尾鰭(おびれ)

 

メダカ 三角形に近い、外側が直線

カダヤシ 扇子のような形、外側が丸みを帯びている

 

以上が外見上の主な見分けです

上から見た時の線の有無などでも見分けが可能なようですが個体差や水面の反射などによって見え方が変わってくると思うのでその同定方法はお勧めしません

透明な容器に移し横から観察するようにしましょう

 

ちなみにカダヤシは卵胎生という繁殖行動をとります

メスの腹の中である程度、仔魚を育ててから外に生み出す方法のことです

あのシーラカンスも卵胎生ですよ~

 

 

注意!!

カダヤシは特定外来生物に指定されており

飼育、販売などが禁止されています

今飼っている場合でも絶対に逃がさず

かわいそうですが殺処分してください

自分の場合、誤って持ち帰ってしまった場合は飼育している生き物に与えています

何があっても逃がすことだけはしないでください それは在来種でも同じことです

殺処分がかわいそうだから逃がすという選択が多くの在来種を苦しめます!

けじめをつけてお願いします!

 

カダヤシについては環境省のページにもありましたので詳しく見たい方はこちらから↓↓

 

https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_mosquitofish_shikoku.pdf

 

 

 

ここのページに見分け方ありましたね≡(▔﹏▔)≡

 

今日は脱線が多いですね(笑)

 

 

本題のガサガサに戻ります 

 

メダカを一すくい目で三匹採集してから十分ほどで

 

メダカ×8

オイカワ(約3cm)×1

 

捕まえることができました

 

 

 

葉っぱの下に隠れているのがかわいいですね

(〜 ̄▽ ̄)〜

 

もちろんリリースしました(希少なメダカである可能性も否定できないですし...)

「冬眠中だったのかなー?おこしちゃってごめんねー」

 

 

いざ本流へ 

 

さてさてお目当てのエビちゃんが採れなかったので本流へ!

本流というとなんだかすごそうですが水深10cmの川幅2mです(笑)

岸からいけたらいいな とか思いつつトライするも空振りばっかり

これは仕方ない

靴下を脱ぎ、靴を脱ぎ、サンダルに履き替え川へin!!

 

さすがに冷たすぎましたo(><;)oo

 

岸から大きく踏み出して1,2歩でガサるだけガサって戻ってチェックの繰り返し

 

 

没頭してつい写真を撮るのを忘れていました

途中で撮った写真ですが見ての通り大漁とはいきませんでした

夏はひとすくいで2,30匹なんて余裕でとれるのに どこに行ってしまったんでしょうね

 

かれこれ三十分ほどやって合計で20匹ほど採集できた ハイシーズンに比べると全然だが十分だとおもいます

今は寒いから持ち帰る際の水温や酸欠に気を使わなくてよい そこに関しては楽だし死亡率も減らせるから良いですね

 

ちなみにエビの種類ですがこちらもメダカ同様交雑が進んでいてルーツが分からない状況です

東京都作成の 野川の生き物ガイドブック にはスジエビとカワリヌマエビ属と書いてありました

 

これにてガサガサは終わりです

 

 

最後にゴミ拾い 

 

ガサガサしているときにいくつかゴミが取れたってこともありまして、ゴミ拾いをすることにしたんですが...意外ときれい!!☆彡

手がかじかんで拾いにくかったのと、膀胱(ぼうこう)が耐えられなくなったのですぐに終了

 

 

飴のごみが多めでですね

散歩している人のものでしょうか

都市で捨てたゴミが風で川にたどり着き、それが流れて行って海で

マイクロプラスチックとなって生物やがては我々を苦しめることになるのですから、わざとゴミは捨てないようにしましょう

また、気づかぬうちにポケットなどから落ちないような工夫をしましょう

 

 

採集したエビはどうなった? 

 

捕まえたエビですがウナギを飼育している60cm水槽に水合わせの後、投入しました

もういくらかは腹の中でしょうか?(°ー°〃)

ウナギにはどんどん大きくなってもらいたいですね

またウナギについても書きたいと思いますのでお楽しみに

 

では今回はこれで終わりたいと思います

脱線が多く長い記事になってしまいましたがありがとうごぜいました

 

質問等お気軽にどうぞヾ(@⌒ー⌒@)ノ