おはよう。
おはよう。
いつもありがとう。
俺は、
今後、一つ一つの記事を、
「最後の言葉」として書いていくことにした。
おはよう。
今日もありがとう。
昨日、俺は、
古くからのダチ、
マイ オールド フレンドのフィルムを観に、
ラフォーレ原宿にでかけた。
「ショートフィルムフェスティバル」
という催しで、
4月にバルセロナで上映され、
やんやの喝采を受けた、
「MEAT」という作品の、
日本初上映である。
素晴らしい作品だった。
渾身の作品だった。
世界中の人たちに、
観てほしい作品だった。
俺はとても誇らしくおもった。
マイ オールド フレンドが、
誇らしくおもえた。
マイ オールド フレンドと友達でいることが、
とても誇らしく思えたんだ。
上映会のあと、
マイ オールド フレンドの業績を讃える
会合に出席した。
マイ ニュー フレンズたちも、
とても喜んでいた。
こんな時間がいつまでも続けばいいと、
心からおもった。
俺は、友達と別れがたかった。
マイ オールド フレンドも、
同じ思いだったようで、
俺にしては珍しく、
ハシゴをした。
原宿の朝まだき。
小雨がぱらつく中、
渋谷まで、
マイ オールド フレンドと
てくてく てくてく 歩いた。
こんなことはいつ以来だろう。
なんだか、とてもかけがえのない、
宝物の時間のようにおもえた。
お互いに20代のころからの付き合いの中で、
一番、貴重な時間のように俺は感じたんだ。
渋谷駅。
井の頭線の始発はすでに発車していた。
次の電車を待った。
マイ オールド フレンドと二人で、
何も語らず、
停止線の柵に肘をついていた。
それをみた、
マイ オールド フレンドのアシスタントの女の子が、
「スタンドバイミー」の光景のようだと言った。
俺たちは苦笑した。
電車に乗り込んだら、
間もなく発車した。
一つ一つの駅を過ぎていく。
線路脇にはきれいなアジサイが咲いていて、
女の子はきれいだ、きれいだと何度も言った。
ひとり、俺は下北沢で降りた。
降り際、マイ オールド フレンドの手を握り、
「生きてまた逢おうぜ!」
と、言った。
ホームに残った俺は、
マイ オールド フレンドと女の子に
手を振った。
彼らも両手を上げて手を振り返してくれた。
俺も彼らも、お互いの姿が見えなくなるまで、
手を振った。
マイ オールド フレンドは少し微笑んでいたような気がする。
そして、俺は、少し半べそをかいていたような気がする。
また逢おうぜ!
友達よ!
俺の駅についたら、
雨が少し強くなってきたんだ。