ケーサツの指導で、

駅前交番へ「紛失届け」とやらを

出しに行った。


デスクの対面には、

団扇で己をあおぐ、

蕎麦屋のオヤジ様の

ジジイが座っていた。


「はい、んじゃ、これ書いて」

と、届出用紙と、サンプルを渡された。


「えーと、ここには何を書けばいいのですか?」

「あ、そのサンプルに書いてある雛形どおりに書いて」


俺は、なにか釈然としないものを感じながら、

届出を書き終えた。


すると、ジジイは所轄のデータベースに載せるべく、

所轄に電話し始めた。

おい、そこはデジタルじゃねーのかよ?

なんで、データベースに電話でアクセスしてんだあ?


ジジイが電話している様子をマジマジと観察した。

すると、胸に「相談員」と書いてあるではないか!

さらによくよく観ると、警棒も無線も、

当然、拳銃も着装していない。


あ、こいつ、退官ケーサツジジイだな。

天下りだな。

そーいや、やけに老けている。


奥のスケジュールボードを見たら、

「相談員●●15時出勤」

とか書いてある。


あ、このジジイ、ケーサツ官じゃねーんじゃん!

地域のただの便利なジジイじゃん!


みんな知ってた?


もう、ケーカンのコスプレをしているだけ。

すなわち、

故水野ハルオ先生が極端に態度が悪くなったのと同じなのである。


万が一、

駅前で、重大事件が発生したら、

とてもじゃねーけど、

このジジイが命がけで解決にあたるとは思えんな。


しっかりせーよ、ケーサツと政府。


まあ、この政権のケーサツトップが

「ベロチューオヤジ」だからな。


ハスボーと枝野に告ぐ。

ケーサツは仕分けすんじゃねーぞ!


地域の安寧を支えているのが、

第二の人生を謳歌する退役ケーサツだと思うと、

夜もうかうか寝てらんねーな。