早速、着替えて、

ベッドメイクチームに挨拶に行った。

すでに朝礼が始まっていた。


チームに注意事項を説明していた女性の顔を見て

俺は腰を抜かした。


な、なんと、

俺の幼馴染の、

おみっちゃんではないか!


「あああああ、ゴトーちゃん!!!!」

「お、おみっちゃん!!!!!」


再会を喜んだ。

おみっちゃんはチーフらしかったので、

俺とコンビを組んでくれた。


確か、おみっちゃんは、

食うや食わずの生活をずっと続ける

弟妹のために、

嫁に行ったはずであった。


俺は、ベッドメイクを教わりながら、

その件を尋ねてみた。


なんでも、

弟妹に仕送りするために、

夜な夜な、

旦那の財布から毎晩1000円ずつ抜いているところを

見つかって、

離縁されたのだという。


貧乏というのは、

どこまでも辛く悲しい。


かかんだ瞬間、

チラッと見えた、

おみっちゃんのパンツは、

真っ赤なTバックだった。


赤貧ながらも、

エロパンツを履き続けることだけが、

おみっちゃんのプライドであった。


そして、俺は、

2週間後、借金を完済した。


別れ際、

おみっちゃんは

「ゴトーちゃん、カエルグッズが好きだったよね」

と、俺に、財布に入れる

ちっさなカエルをくれた。

俺は

「カエルじゃなくて、亀だよ」とは言えなかった。


助けた亀はどこかに消えていた。


おみっちゃんと再会を約束して、

俺は都営バスに乗って、

昨日、帰ってきた。


(了)