房中で、押尾は、
「去年の七夕はビンビンだったな」
と、感慨する。
あの、酒池肉林のえげつないパーティを。
押尾は得意のトイレットペーパー工作で、
短冊を1ヶ月前から、用意していた。
願い事は山ほどある。
「またシャブができますよーに」
「しゃくほうされますよーに」
「セックスができますよーに」
「ニルバーナのメンバーになれますよーに」
「房に冷房が入りますよーに」
「裁判員がいい人たちでありますよーに」
「アイホン4が手にいれられますよーに」
このよーな、願いを、
房にぶら下げていたら、
係りの人に叱られると思い、
押尾は、ごはんづぶでつくった糊で、
{袋とじ」にする。
そーして、川には流せないので、
今晩、房の中の便器に流そーと企んである。
房の外はゲリラ豪雨が降り注ぐ。