「ムードメーカーになる」

である。


以前もこのよーな運勢を強いられ、

「ムード歌謡の作り手になる」と決心した俺である。

こうも、何度も何度も俺にお呼びがかかるというのは、

いかに、俺の「ムード歌謡」に対する社会的要請が強いか、

ということに他ならないだろー。


前は、

昭和ムード歌謡の最高傑作

『夜の銀狐』の全歌詞掲載で、

お茶を濁してしまったが、

こと、ここに及ぶと、

俺のオリジナル作品をつくらなければならんだろー。


じゃあ、早速つくる。

ちょっとパクリ感があるところは、

大目に見ていただきたい。


『夜のアライグマ』

作詞・作曲 ゴトーアキオ

コード進行はAm→Dm→E7の展開コード


あなたのためなら、

なんでもするわ。

東横インのシングルルームで、

ふたり抱き合えればそれでいいのよ。

お金なんていらないのよ。

あなたが先にチェックインして、

私が後から隠れて部屋に入るわ。

お酒は、私がつくってあげる。

鞄に入れて持ち込みしたの。


あなたのためなら、

なんでもするわ。

あなたが寝ているその間、

私は、あなたのワイシャツを

夜なべして洗濯するわ。

もちろん、靴下も下着も。

石鹸がないわね。

シャンプーでいいかしら。

あなたの香りは、シャンプーの香り。


ああ~抱かれたい、べラムーチョ~ シルブブレ~

ああ、愛されたいのよ(アモーレ!)

死ぬまで洗い続けるのよ~



駄作である。


ムードメーカーの道は険しい。