いろいろ、謎なことが多いサッカーである。


中でも、よくわからないのは、

ゴール直後のことである。


ゴールを決めた選手を中心に、

皆、

バック転をしたり、

国許の母ちゃんに向かって手を振ったり、

ムーン・ウォークしたり、

特上寿司の出前をとったり、

傘張りの内職をしたり、

つくりかけのリリアンを再開したりして、

各々歓喜するわけだが、

あれは、

何分ぐらい歓喜していていいのか?

という問題である。


果てしなく、傘張りして歓喜していたら、

試合は終わってしまうだろー。


だとすれば、

「いい感じのタイミング」で

レフリーは、

「歓喜をやめさせ」なくてはいけない。

それが、レフリーの責務である。

マニフェストである。


これは、リスキーだな。

昨日のオランダとブラジルのよーな

「殺し合い」な試合で、

歓喜しながら、

リリアンを再開している選手に

歓喜をやめさせるのは、

とても勇気のいることである。


「まだ寿司の出前届いてねーんだよ! 」

と、ぶっ飛ばされても仕方のない情況であるのだ。


そんな猛者たちを試合復帰させる

レフリーは大したものだなぁ、と

俺などは感心するのである。