思えば、「パッとしない週末」であった。
サタデーナイトフィーバーどころではなかった。
土曜日の夜、悪夢を観た。
スリルとサスペンスの連続であった。
爆笑問題、田中と、キムタクさんが、
某国に拉致されてしまった。
何故、本来、田中を助ける役どころであるはずの
キムタクさんまで拉致されたのかは、
皆目見当がつかない。
いずれにせよ、
なんの因果か、
俺が二人を救出しに行かねばならんくなった。
相手のコマンダーは、和泉節子、
もとやのかーちゃんあった。
俺は、まるでイ・ビョンホンの如く、
敵陣に侵入。
さんざんっぱら撃ち合いをし、
まずは、キムタクさんを無事救出。
次は、爆笑・田中である。
田中が囚われている場所を発見。
勢いよく、飛び込んでいくと、
コマンダーである和泉節子と田中が
どーいうわけか、ねんごろになり、
いちゃついていた。
人が命がけで助けにきたのに、
いったいどーゆーことか、と俺は憤慨した。
しかし、俺は俺の任務を遂行せんければならん。
そこで、俺は、奇策に打ってでた。
ここまでたどり着く間に、
ものすごいハードボイルドな
命のやり取りをしてきたのにも関わらず、
コマンダー和泉節子に土下座したのである。
俺の「土下座外交デビュー」であった。
そして俺は最悪な心持ちで、
日曜の朝を迎えたのであった。