「恋愛は攻めが吉」

である。


先日は

「受身が吉」であったので、

柔道を体得せんとした俺であったが、

今度は攻めだという。

なんとも、

人生というものは、

もどかしい。


まあ、本日、

別に恋愛する予定はないのである。

しかし、俺は「吉」がほしいので、

無理やり、恋愛をしよーと思う。

そして、攻めて責めて、

ヒーヒー言わせるのである。


まず、駅前の饅頭屋のババアを

ヒーヒー言わせる。

「ええのんか? ババア、ええのんか?」

俺の攻めは激しい。

情熱の嵐だ。

フラメンコだ。

パエリアだ。


饅頭屋のババアばかりにも、

かまっていられないので、

次の恋愛相手を探す。

マクドのネーさんだな。

ロック・オン!

100円マックのコーナーを全種類注文して、

ヒーヒー言わせたる。

ネーさんは、

日曜日のクソ忙しいお昼時に、

100円マック全種を頼むゴトーちゃんに、

淡い恋心を抱くであろー。

恋愛はややこしいほど、

盛り上がるものである。


さて、とりあえず、

マックのネーさんをキープした俺は、

ソフトバンクのネーさんに、

照準を合わせる。

アイホンである。

今度は、ソフトタッチで、

攻める。

恋愛は強弱、メリハリというものが、

肝要である。

そして、タッチというものは、

女心を虜にする。

「ええのんか? ええのんか?」


そーして、俺は、

駅前商店街の女という女、

全員をヒーヒー言わせるのである。


俺は商店街のカサノヴァになるのである。