押尾は生でカメルーン戦を

観ることができなかった。

何故なら、就寝時間だったからである。


しかし、押尾は、

気になって眠れない。


そこで、

頭の中にサッカー盤を展開し、

押尾なりのカメルーン戦を、

闘うことにした。


「本田が、ワントップで・・・。

あれ???本田って誰??」

押尾は本田のことを知らなかった。

試合中の本田も、

押尾のことをよく知らなかった。

「夢は時間を裏切らない、

時間も夢を・・・あれ?

なんだっけ???」

その件も、押尾はよく知らない。


一人、脳内で、

カメルーン戦を繰り広げる押尾は、

ほとんどの選手を知らないために、

つまらなくなり、

寝てしまった。


寝言で、

「オーレ、オレ、オレ~、俺、俺、俺~!」

と、絶叫する押尾。

係りの人から、

「喧しい !」

と、叱られたが、

まったく記憶にないまま、

起床。


そして、係りの人から、

日本軍の勝利を知らされる押尾であった。