「リフレッシュすると吉」

だそうだ。


唐突に、

しかも月曜日からそんなことを言われても、

少々困る。


第一、俺にとってのリフレッシュとは何か?

ということを、深考しなくてはいけないではないか。

まったく、俺のこのややこしい性格を全然斟酌せずに、

運勢というものは勝手なことを言うものである。


俺は外見は、

オッサンであるが、

心はオバサン、

そして頭は赤ん坊であると、

再三申し上げてきた。


赤ちゃんのリフレッシュに関しては全くどーしていいかわからない。

まあ、せいぜい「高い、高い」をしてもらうことぐらいしか、

思い浮かばないし、

オッサンの俺を「高い、高い」してくれる

心優しく力持ちの人を探すのが大変である。

探すだけで、今日一日が終わり、

リフレッシュの必要がなくなるであろー。


では、オバサンのラインで考えてみる。

オバサンというのは、

地球上の生命体の中で最も頑丈にできておる。

したがって、たいそうなことをせんでも、

心身ともに活性化し、リフレッシュもできるのである。

そのぐらい、大雑把な感じでないと、

弱肉強食では生きていけないのである。


ではオバサンのリフレッシュとは何か?

すばり、

「カボチャの煮物のつまみ食い」

である。

カボチャをほっこリ炊き上げ、

それを菜箸で、一つまみする。

口中にカボチャの甘みと、

ほくほくした食感が広がり、

各種快楽物質が分泌される。


オバサンにとってのカボチャは、

ドラッグと同じなので、

止まらない。

「あら、うんまいわぁ」とかなんとか言って、

一つが二つになり、二つが三つになり、

「もう、腹一杯やわぁん」

と、せっかく煮たカボチャの鍋の半分ぐらい、

一人台所で食ってしまう。


そーして、オバサンの細胞は活性化され、

リフレッシュするのである。


俺もカボチャを食ってリフレッシュするかな。

しかし、カボチャの買い置きはないので、

スーパーに行かねばならん。

雨の中、寒い中、行きたくねーな。

んじゃ、やめとっか。


すぐに発想と行動の転換ができるのも、

オバサンの生命力の源である。