このままだと、せっかくのサタデーナイトに、またエロビテオを観てしまうかも、という不安に陥った俺は、
意を決し、まなじり鋭く、駅前商店街にサタデーナイトフィーバーをしに行くことにした。

もちろん、目的は一人飯である。
俺の狙いはラーメンであった。
俺はチャリを走らせた。
しかし、うちの駅前商店街にあるラーメン屋は、ことごとく、不味いと評判の店ばかりだったと、家を出てから思い出した。

いっそ隣町まで、行こうか?
いや、そこまでのフィーバーは疲れる。では、ラーメンをやめて、別の食い物にしようか?
俺はチャリを走らながら、錯乱し始めた。

ならば、おねえさんのいるスナックにでも行ったろーか、とやけのやんぱちになった。
しかし、それは本来の目的からあまりに逸脱しておるし、第一、俺は下戸であった。

サタデーナイトは、皆楽しそうであった。しかし、俺だけが、この東京砂漠に取り残されている。
たかが晩飯如きで。

俺は泣きたくなった。
いや、すでに泣いていたのかもしれない。

かれこれ、一時間、泣きながら駅前を彷徨したあげく、辿り着いたのは、ローソンであった。

俺は、二十円割り引きキャンペーンの冷やしラーメンと、ペプシネックスを買った。

そうして、俺のサタデーナイトは終わりつつある。

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