今日は、
妻の父方の祖先の墓参りに行った。
俺はそもそも墓参りが趣味である。
ところが、
いろいろあって、
妻の父方の墓には一度も行ったことがなかった。
初めてお参りした。
念願叶ったりということだ。
青山墓地なので、
隣近所さんは、
なんか、歴史上の立派な人物ばかりであった。
斜め向いは、
坂本龍馬とともに維新で活躍した、
土佐上士の佐々木高行。
ま後ろは、
長州、毛利家。
元長、元親親子とその一族のみなさん。
斜め後ろは、
各種市川団十郎と成田屋のみなさん。
つまり海老蔵さんの家の墓所であった。
ゆっくり青山墓地を散策したことがなかったので、
この際、いろいろ見て回ることにした。
軍人さんが多いね。
古いお墓は。
俺はすっかり楽しくなり、
弁当持ちをしたくなった。
と言っても近くに弁当屋はない。
つまんねー弁当食うのはイヤだ、
と、妻が言うので、
一旦、墓所を離れ、
わざわざ、
銀座のデパ地下まで、
弁当を買いだしに行き、
帰ってきて、
ご先祖様の前で弁当を広げた。
ところが、デパ地下の弁当屋のねーちゃんが、
箸入れるのを忘れやがって、
我々は手づかみで食うことになってしまった。
妻は「おいしさ半減」と何故か俺を責めた。
俺は「俺のせーじゃねー」と抗弁した。
しかし、とりあえず腹一杯になったので、
またいろいろ散策した。
本日はとても天気が良かったが、
我が墓所の真上に大きな桜の木があって、
陽光がささない。
それに比べて、
成田屋さんの墓所には、
光がスポットライトの如く、
燦燦とふりそそぎ、
「やはり大スターは違うですなぁ」
と、妻と一緒に感心した。
俺は、すっかりこのお墓が気に入ってしまった。
妻は結婚し、俺の戸籍に入った。
そして俺は本家の長男である。
しかし、ここが気に入った俺は、
「俺が死んだら、
妻の実家の墓地に入ってもいいかなぁ」と、
妻に言ったら
「バカなこと言うな」と叱られた。
(墓所に咲いていた、すずらん)
