我が仮寓は

テラスハウス様なっていて、

2階建てである。


24時間、

1階と2階を昇り降りしている。

このところ

物忘れが激しい。

何のために2階に昇ってきたのか、

何をしようと1階に降りたのか、

まるでわからない。


階段という場所は

もともと

「異境」

である。

魔物が棲んでいる。

なにか、俺は異境に記憶を吸い取られているようだ。

そのうち、自宅の階段で、

行方不明になるかもしれない。

人さらいにあうかもしれない。

神隠しにあうかもしれない

逢う間が時が危ない。

4次元に行ってしまうかもしれない。


いや、ただ歳のせいかもしれない。

それすらわからない。