姪の卒業式で、

「父母席」に

座って、驚いた。


俺は、

ブラックデニムに、

PINKの黒いシャツ、

その上にヘビ革のベスト、

そしてオズワルド・ボーティングのレザー・ジャケット、

キーゼル・スタインコードのシルバー、ジャラジャラ、

コートは裾を引きずりそーな、

ヨージ・ヤマモトのロングコートという

異様ないでたちで参加した。

いろんなご意見を無視した、

俺なりのフォーマルである。


ところが、である。

お父様・お母様の約半数は、

普段着で来場していた。

それも、なんちゅーか、

ペナペナのブルゾンに、

コットンパンツ、

足許はスニーカー、

ショルダーバッグ斜めがけ、みたいな。

驚いた。

愕然とした。


まるで、犬の散歩の途中か、

パートを抜け出していたような格好をしている。


まがりなりにも、ご子息・ご令嬢の

晴れ舞台である。

そんなフォーマルなイベントに、

ジャケットすら着ないで、

平気で参加する親。


あれは全部、

「通りすがりの人たち」

だったのかな ???

いや、式前に記念撮影とかしてたもんな。


俺のでたらめフォーマルが

まともに思えた。


本当に今の日本は、

ゲトーみたいだ !