お好み焼屋をでて

皆、帰る方向がバラバラだったので、

駅で散会。

寂しくて名残惜しくて、

泣きそーで、死にそーになった。


泣きながら、

一人地下鉄のホームを歩いていた。

すると、後方から、ケータイで喋る

若い女性の声がはっきりと聞こえてきた。


「昨日買った靴なんだけどさ、

つま先が痺れて痛いんだよね。

痛くて歩くのしんどいんだよね。

なんでだろー ? 」(原文まま)


靴が痛いことを誰かに愚痴りながら、

俺を追い抜いていったその女の子の靴をみた。

フラットシューズだったのだが、

足の甲からつま先部分にかけて、

パンパンであった。

つまり、むくんでいたのである。

そりゃ、痛てーべよ。


つーか、

今の若い人は、

夜、足がむくむということを

しらないのだろーか?

だから、靴は夕方買うのが鉄則ということを

しらないのだろーか?


「それは靴のせいではないよ。

ねーさんの足がむくんじゃったからだよ」

と、おせーてあげたかったが、

俺は皆とお別れしたのが、

寂しくて名残惜しくて、

泣いていたので、

それどころではなかった。