房のトイレットペーパーを
使って
「手作りミサンガ」を
作った押尾だが、
よりお世話になった人、
例えばマンション貸してもらったり、
お小遣いをもらった人には、
ミサンガだけでは、申し訳ない。
そこで押尾は思案した。
一閃。
トイレットペーパーを
洗面器で溶かし、
再度手漉きし、
ホワイトチョコ様に固めたものを作った。
形はギターみたいにしようと試みたが、
うまくいかず、
単なる
「紙団子」
になってしまった。
それでも、
押尾は
「今の俺にはこんなお返ししかできません。
俺が復活したときには、
チョコレートの家をプレゼントします」
と大きなことを
トイレットペーパーに、
メッセージ書きする。
押尾はそんな男だ、と思う。