昨日、夕方、

駅前に散歩に出たついでに、

書店で、新刊の文庫を

5、6冊買った。

古書店じゃなくて、

定価でそれだけ買うと、

文庫といえども

結構な金額になった。

ので、その一部を

500円の図書カードで充当した。


年末、

懇意にしている出版社の

俺担当の方から連絡があり、

「ある文化学術系の独立法人から、

ゴトーさんの文章使いたいっていう、

オファーがありました。

弊社は結構なのですが、

ゴトーさんはいかがですか?」

という。

なので、

その独法から直接連絡をもらう手はずをした。

担当者いわく、

俺の書いた文章の一部を、

ウェブ図書館に掲載したいので、

ついては許可いただきたいとのことであった。

ただし、ギャラはでないと。


数日後、

高飛車な文面が届いた。

要するに、

「これは公共の利益であり、

ギャラがでないとかあーだこーだ言うな。

黙って署名捺印せよ」

という内容だった。

カチンときたが、

まあ、俺も、

「気に入ってくれたんだからいいか」

と思い、手紙の続きをよく読むと、

「これは、無作為抽出法で選びました」

と書いているではないか!

何も、俺の文章が素晴らしいからとかではなく、

ただ、ぶらぶら検索してたら、

たまたま俺の文章にぶち当たったと

もの凄い失礼なことを平気で書いていた。

しかし、出版社がOKを出した手前、

俺が今更イヤだともいえず、

言われるがまま、

契約書を返送した。


それから1ヵ月後、

そんなことがあったことすら忘れていたころ、

封書が届いた。

「このたびはご協力ありがとうございました。

ついては些少ではありますが、

謝礼をお送りします」

なんだよ、ギャラ出ねーとか言っておきながら、

独法、やっぱ金あんじゃん、と思って

中を見たら

「図書カード」。

あれ??

でも、さすがに3000円ぐらいのやつだろー、

と思った俺が甘かった。

500円。。。


まあ、俺の文章など500円ぐらいの価値しかない。

この悔しさをバネにしてガンバロー、と思った。


それが、昨日使った図書カードである。

実に有意義な使い方をさせてもらったよ。

あはは。


次年度の仕分けには、

各種独法もたくさん入ると聞く。

仕分けられたら、

「俺の500円分の契約書」

どーなるのだろー????