http://ameblo.jp/turtlehaze/entry-10463640491.html の続き


億馬券 2


わずかばかりの退職金も使い果たし、愈々貧乏生活に突入していたある日、「億馬券」を獲った夢をみた。


「万馬券」というのは、ごく稀に、特に地方競馬で出たりするが、私が見た夢では「億馬券」。

すごいことだ。

100円買って1億円。

グレードⅠのレースだったら、1000円の「特券」しか発売されないから、10億円だ。

フロイトやユングならば、これをどう分析するのかしらないけれども、心理学の素人が考えても、このような夢は「貧乏に対する恐怖」の裏返しだといわざるを得ないだろう。

あるいは「狂人の妄想」。

ただ、私が他の人と少し違っているとすれば、金額的スケールのでかさだ。苦笑。


年間のグレードⅠレースを制した名馬揃いの「有馬記念」18頭の中に、1頭だけ、まったく無名のしかもポニーかロバの如き「馬に似た動物」が出走。オーナーさえ見放し、不人気甚だしきこと、投票数1票。

ところが、いざレースが始まると、残る17頭は先頭を走る「名逃げ馬」がこけたため、巻き添えをくい、全員第四コーナーで、クラッシュアウト。

あとから、ぱからんぱからんと、自由気ままに走ってきた「馬に似た動物」がチェッカー・フラッグを受け優勝。

配当金額は1億円と相成る。

このような夢を見てしまう自分というものは、経済犯罪ともコンビニ強盗とも無縁の貧乏なりき。


反転すれば「罪人」というものは、こうした「妄想力」を持たぬ人間なのかも知れぬ、と、未だ、犯罪に手を染めたことのない私は、思うのである。


「かあかあ」と外でカラスが鳴いている。柿の実をついばみながら。