君にはバンドメンバーがいるかい?

俺にはいるよ。

一人だけど。


妻の幼馴染だということが縁で、

マブダチになった、

プロのジャズ・ピアニストの女の子だ。


4年ぐらい前に、

「俺のバンドメンバーになってくれないか ? 」

とオファーしたら、

「いいよ」

と二つ返事でOKしてくれた。

友達というものはありがたい。

以来、練習は

「各自自宅練習」で、

一度もバンドとしてやったことがない。

つっても、マブダチはプロなので、

練習もへったくれもない。

練習すべきは俺のみ。

しかし、一向に歌もギターも上達しない。

(一応、俺がボーカルとギター担当である)


俺のバンド構想を話そう。


俺も、一応、所謂ところの

「ギョーカイ人」として

25年しのいできた。

それなりにミュージシャンや

音楽関係者も知っている。

従って、アマチュアでヤル気はしねえ。


ここは一つ、

「企画書」を携えて、

あらゆるコネを利用し、

いきなりプロになることを

目論んでいる。


バンド名も考えた。

さまざまな、

若者が、

意味不明で

得体の知れない横文字のバンド名をつけ

人気を獲得している。

そこで俺は考えた。

この世で一番、意味のない言葉

『Beef Or Chiken 』

略して

「BOC」

「ボック」と親しみを込めて呼んでほしい。


メンバーはまだ一人だが、

俺以外は全員プロで固めようと思っている。

俺はギター・ボーカルが担当だが、

上手に弾けたり、歌えたりしない。

そこで、

「歌える人が歌い、弾ける人が弾く」

ということにしたい。

なんなら全員で歌ってもいい。

それどころか、

俺のギターのシールドはアンプにつながなくてもいい。

俺は口パクでもいい。

「上手な人に全部任せる」

というバンドにするつもりだ。


しかし、

俺は

実際にバンド活動するかどうかすら、

どーでもいいと思っている。

一生バンドやらなくてもいい。


俺が大事にしたいのは、

「バンドメンバーがいる人生」

である。


どんな艱難辛苦にみまわれようが、

「俺にはバンドメンバーがいる」

という

ゆとりある心持ち

生きていきたいのだ。


楽器など弾けなくてもいい。

皆さんにも、バンドメンバーのいる人生をおススメしたい。