http://ameblo.jp/turtlehaze/entry-10443858392.html の続き


とは言うものの、はてさて、どうしたものかね。


と、月末の銀行の激混みの中、自分の通帳を見て嘆息した。


私は、先年、鬱病という「国民的病」を患って以来、仕事という仕事をしておらず、結果、入る金品も消滅し、患病以前に少しく貯めた預金を切り崩して、なんとか生活をしのいでいる。いったん、仕事というものを中断してしまうと、理由問わず、私のような末端の売文家のもとには、仕事が来なくなるね。

もとより、自営の「個人事業主」であるからして、なにか、仕事をしないと現金はおろか「手形」すらいただけない。

その点、勤め人などは、突然として「辞める」などと乱暴狼藉は言わず、もっぱら「たぶん立派に働いてくれるだろう」という、現代においては、ほとんど無根拠とも言える雇用主の「善意」に基づいて、翌月分の「アドバンス」を月給としてもらえるからいいね。

加えて「成功者」には「成功報酬」というものもある。さらには、年に2.3回、雇用主にとっては「賞与」、労働組合にとっては「一時金」というボーナスも支給される。と、勤め人をうらやましがっても仕様がない。


かく言う私も6年ばかり勤め人をしていた時期もあり、それを押しのけて自ら「個人事業主」に成り下がったのだ。時バブル崩壊の真っ只中。大人は誰もそれを教えてくれなかったね。

おかげで、「平成大不況」の大嵐に勢い飛び込んでしまったというわけだ。それでも、以来、結婚し、家を借り、自家用車なども保有している。幸福か不幸かと賢人に問われれば「幸福」と言わざるを得ない。


私の甲斐性なしから、子は持たぬけど、妻は割りに安定した勤めに出、私は妻が勤労している時分、かくの如き、誰からも発注をされていない駄文を書き、妻の帰宅までの時間をむさぼっている。