セミにウグイス
一般的には「セミにウグイス」ではなく
「ウメにウグイスホーホケキョ」となり
ウグイスは別名ハルツゲドリとも言われていて
春になったことを教えてくれる、春を告げる
鳥の代表ということになっています。
一方、セミは夏告げ昆虫とかは言われて
おりませんが、夏を代表する昆虫です。
今年は梅雨の時期にもあまり雨が降らず
猛暑がつづきそのまま夏の猛暑へと移行しました。
理由は分かりませんが、ここ数年セミの
鳴き声は夏になってもあまり聞きません。
今年初めて確認したのは7月31日の
朝方にミンミンゼミが少しの間鳴き始めました。
ほんの短い間に2回ほど鳴いていましたが
元気がありませんでした。
セミは、地上に出てからの短い期間で
子孫を残すため、オスは鳴き声でメスを
引き寄せるために縄張りを確保しようとします。
そのために起こる縄張り争いは必死です。
主に鳴き声の大きさや、鳴き続ける時間で
「ここは自分の縄張りだ!」とアピールします。
縄張りに侵入してきたオスに対しては
より大きな声で鳴いたり、体を揺らしたり、
という威嚇行動や激しい時にはオス同士が
ぶつかり合ったり、羽を広げて相手を押し返し
たりする行動がみられるそうです。
セミの鳴き声にしか気を取られていませんでしたが
その裏側では子孫繁栄のための壮絶なバトルが
短期間に繰り広げられているようです。
とは言え、今年のセミは元気が無さ過ぎます。
子孫を残せるとは到底思えない状況です。
近隣の狭い地域の状況のことなので
全国的にはどうなのかは分かりません。
セミの心配をしている一方で不思議なことに
春告鳥の「ウグイス君」は元気です。
8月3日の朝方も元気に「ホーホケキョ」です。
春には当然鳴いていましたが、途中しばらく
鳴き声を聞かなくなりましたが、ここに来て
また復活です。
ウグイスが鳴くのも基本的にはセミと同じ
行動パターンだと思います。
しっかりと縄張りを確保しています。
但し、時期的に考えてお相手が
見つかるかどうかは定かではありません。
日本では四季があり今までは春夏秋冬が
ハッキリ分かれていましたが、将来的には
夏と冬だけになってしまうのではと心配する
声も上がっています。
何がどう変化していくのか想像もつきませんが
身近でも変化の兆しが起こっているのかもしれません。
現在午前11時54分セミは鳴かずに
ウグイスが鳴いています。