私たちは普段、横隔膜等を使って静かに呼吸を行っていますが、管楽器の演奏事はそれだけでは量が足りず「呼吸補助筋」と呼ばれる首や肩周りの筋肉までも総動員することになります。
具体的には、耳の後ろから鎖骨につながる「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」や首の深層にある「斜角筋(しゃかくきん)」などです。これらは本来、激しい運動をした時などに胸郭を引き上げて呼吸を助けるための筋肉ですが、管楽器の演奏時にも呼吸の助けををしてくれます。実はこの働きは、首だけでバーベルを持ち上げ続けているような過酷な状態なのです。
演奏で呼吸筋を酷使するため、体幹には強烈な筋収縮とその反動を受け止める力がかかります。筋肉や骨格への大きなダメージを与えます。
肋骨周辺の筋肉が急激に引き伸ばされることで「肋間筋損傷(ろっかんきんそんしょう)」のような状態を招いたり、予期せぬ強い前屈動作が「ぎっくり腰」の引き金になったりすることもあります。
呼吸法の訓練は、これらの予防になりますのでぜひ実行してみてください。
- 下腹に両手のひらを当てお腹を引っ込めて息を吐きます。何度も繰り返し行います。
- このあと「天使の羽の運動」を行い、上半身をリラックスさせます。
- そうして、その後にストレッチのエクササイズを行い、首の前側の筋肉(胸鎖乳突筋など)をはじめ、リラックスさせていきます。
この呼吸法のエクササイズで呼吸筋はリラックスして、痛みが緩和されます。
もう一つ、「温めること」も重要です。首の後ろには太い血管が通っていますから、蒸しタオルや温熱シートなどで首元を温めるだけでも、副交感神経が優位になりやすくなります。
「磁気の力」
「マジック・ブレス」という選択肢もあります。
ゆっくりストレッチをする時間がない方や、身体を動かすのが面倒だと感じる方もいらっしゃるでしょう。 そんな時は、症状の緩和に役立つ「マジック・ブレス」を上手に取り入れて、
症状を緩和することもできます。
症状が改善しない場合や痛みが続く場合は、必ず医療機関を受診してください。