音を出す前に次の一連の練習をします
1.下腹を動かす
リラックスして下腹を凹ませます。凹ませたら力を抜いてお腹を元に戻します。この動作を数回繰り返してください。今まであまり意識することのなかった筋肉を目覚めさせます。自分の体を観察しながら練習してください。
2. 下腹と息の関係
次に下腹を凹ませる時に息を吐き、力を抜いたら息が自然にお腹に戻ることに集中して、下腹と息の関係を観察してください。動くのは下腹だけです。これが腹式呼吸です。
3. “下腹に落ちるように”息が入る
下腹と息の関係が分かりました。息が入る時に筋力ではなく、内臓の重さで横隔膜が引っ張られて下がり、息が“下腹に入る”ように感じられます。
筋肉ではなく「重さ」は演奏時に体をコントロールする、とても大事な感覚ですのでここでもよく味わって下さい。
お腹が膨らむ時に顔を上げ、口を開けると、喉も開いて息は「パカッ!」という感じで入ります。この時、「パカッ」と意識するだけで喉を開けることができます。
慣れてくると下腹に入る息の量は増えますが、最初のうちは、吐いた息が下腹に戻る感じを味わうのが重要です。呼吸法の練習をしっかり積むまでは、筋肉で引っ張って息を吸い込むことは控えてください。