「丹田」とは日本の武道や修法でよく使われる仮想の点。「道教」の修道法、一種の「感想術」で、目を閉じ丹田に「神」「仏」「宮殿」「龍」などを思い描き、その結果、気を集め増幅することができるというものです。インド・ヨガの「チャクラ」と同じ場所にあるとも言われます。

 場所は、「腰椎三番と肛門とおへそを結んだ三角形の中心。つまり、前から見ておへその下10センチの奥にある」という説明が具体的です。いわゆる「へそ下三寸」です。

 これは「下丹田」といわれる場所で、エネルギーの湧き出すポイントと云うことです。他に眉間(頭部全体という説もある)の「上丹田」。心臓(大きく胸を指すことがある)の「中丹田」と、合計3つの「丹田」があるといわれています。エネルギーの貯蔵庫といわれ、無尽のエネルギーが生まれる場所といわれています。三つの丹田を意識して練習すると、息のことが、とてもわかりやすいことがあります。筋肉と骨という、西洋医学的な名前よりもこちらの方が感覚的に意識しやすいのです。