前にも書いたように、横隔膜を中心に上下に二つずつの「隔膜」を使いこなす事で、色々なテクニックが楽になります。隔膜とは体を横向きに横断する体を隔てる「膜」。
「ポイント」という「点」から「隔膜」という「面」で感じる事によって、安定感が生まれます。
そして次に「スペース」という「3次元」で感じると盤石のテクニックとなります。
最終的には「時間」という「4次元」の意識でコントロールする最終テクニックとなります。
*良い指揮者が見せる「先振り」
*演奏前の息の準備
音楽的な演奏では自然と行われていることですが、音を出すという目的に特化するとまた見え方が変わってきます。
1.「頭蓋底隔膜」は脳の乗っている「頭蓋骨の骨」
脳みその乗っているカップです。
それが、コメカミのところに出ているのが「蝶形骨」の羽の端。
ここに「重さを感じる」と音が安定するといわれます
「盆の窪」から「蝶形骨」のラインが息を導く大事なラインです。レールで作られたカッチりしたものをイメージすることでとても安定することがわかります。下腹・腰・背中・首の後ろの大きな骨、と回した息がこのラインの下側をこすり抜け、「一の呼吸」の素晴らしい音色を作り出します。これは立奏の時によくわかります。
また、座奏の場合は、軟口蓋の直上の「頭蓋底」を意識して、そこに上から「音を乗っける」と「二の呼吸」でも伸びのある素晴らしい音色を手に入れることができます。声楽ではここに「共鳴腔」があるという説明をすることもあります。それは前にも書いた、とても安定するイメージです。ボイシングポイントでは3になります。