音の焦点を上下の門歯の歯先から下歯茎の外側の付け根に設定すると、声門閉鎖が強く起こり、音が前に出ます。アンブシュアは「すぽめ」が強く起こり、音は焦点の合った、コンパクトな物になります。息の消費も少なく合理的なポイントですが、大きく吹くと「平べったく」「息の音の混じった」音になりやすいので、息を出し過ぎないように注意する必要があります。また、このポイントは、中高音で派手なジャズのフレーズを吹く時に有用なポイントでもあります。このポイントからクレッシェンドして「ポジション2」へ無理なく移行することで中低音の強奏が可能になります。このポイントの理解から3Bのポジションのことが具体的にわかり、そこから4Bのポジションがはっきり理解できます。この3つのポジションが理解できると演奏に対する具体的な音色の選択の基礎がわかります。
最も基礎的なポジションですからいつもはっきり自覚しておく必要があります。「2の呼吸」を使用します。