吹奏楽コンクールたけなわの夏(^^)

全国各地で猛暑の中、練習に本番に皆さん頑張っていますね

合奏の中でアマチュアのバンドが必ず陥る「リズムのくせ」

「転ぶ(ころぶ)」

コンクールで課題曲となるマーチで特にあらわれる症状で、全国大会に行く実力のあるクラスのバンドでも苦労されているようです。

これを根本的に治すには音楽の基礎を腑に落とす必要があります。

プロの演奏には決して起こらない症状です。


指導される皆さんが困り果てている症状ですが
ここに秘密の練習方法があります v(^^)v

練習方法;曲を4小節のフレーズに分けて練習する

1。曲の頭を合わせる
  これが意外と合っていないのです。
一番の原因は息の準備不足。治す方法は音の出る前に息を準備することです。一拍前に息の準備を完了します。決して音を出す瞬間に、お腹で息を押し上げたり、ぶつけてりしないことです。ここでの指導方法が生死を分けます、頭が合わないと「ボタンの掛け違い」がとめどもなく続くことになるのです。これができたら苦労はしないというくらいできないのです。

2。4小節の終わりで「スパッツ!」と止める
  残響の多いところでやると分かりやすいのですが、空間に綺麗な残響が残って、気持ち良く響くことを味わいます。練習が進むほどに、だんだん良くなります。

3。残響が終わったら、次のフレーズを何事もなかったのように始める
  驚くほどアタックが良くなってきます。この方法で1番の感覚も育ちます。

4。丁寧に全曲やります。
  「感覚矯正」の為の練習法ですので、丁寧にやってください。

*やらされている側の注意点は、「正確に止める」これだけです。
*あとは指導者が上記のことを分かって結果を耳で判断してあげることです。
*暗譜で吹けるぐらいになって練習すると、とても効果的です。
*フレーズの小節に合わせて行います。
*アフタクトも演奏してから切ります。
*とても疲れる練習ですので、小刻みに休憩をとりながら練習します。

必ず劇的な効果が出ます。出ない時はやり方が違うので、ぜひ私を呼んでください(^^ ;
この方法は「息の一時停止」「横隔膜の一時停止」と言われる呼吸法で、管楽器だけでなく打楽器・鍵盤楽器・声楽でも応用できる呼吸法の基礎なのです。

『止められた息は表現を作り出す』のです。
これが呼吸法です。

個人の協奏曲の練習での応用もできます。トロンボーンのダビッドの「小協奏曲」の冒頭部のファンファーレの後のピアノのアフタクトでこの方法を使うと、表現は飛躍的に向上します。ぜひお試しくださいv(^^)v