「スペース」の練習はすぐに次の段階に進みます。
この後の変化が、個人差があり過ぎて大変ですが、慌てず騒がず、少しずつ。
演奏する音域や音量によって全ての「ボイシング・ポイント」の反応も始まり、百花繚乱の如く無限の可能性が目の前に広がります。
中音の中ぐらいの音量では、はっきりしない事が、音域が上がる事でまずわかります。
チューニングのBを過ぎたあたりからそれは起こります。
いわゆる「後ろの開き」が無いと音が出ません。音量が大きい時は出るのですが、この吹き方ではすぐに疲れてしまいます。愛知万博のトヨタのトランペットロボットの吹き方になってしまいます。
音域が上がって行く時、あくびをした時の「後ろに引っ張られる感じ」を覚えてから吹いてみると、呆気なく音が抜ける事がわかります。
眩しい顔になります。
「ポジション5」の反応です。
喉の一番下の骨「輪状軟骨」から首の後ろの大きな骨を巻いている「輪状咽頭筋」の働きです。
ここはここでとても特徴的な音色を持っているのですが「後ろの開き」を感じられた時に活性化するポイントでもあります。
同時に耳の後ろが斜め後ろ上に引っ張られる筋肉群も、同時に働きます。
「あくびのど」とも言われます