緑 はじめですクローバー

ノンフィクション「垂直の記憶」山野井康史著を読みました。

山野井泰史さんは著名な登山家です。
同じく著名な登山家の山野井妙子さんは奥さまです。

以前沢木耕太郎さんの「凍」を読んで、私は山野井夫妻を知りました。
「凍」は沢木耕太郎さんが山野井泰史さんを取材して書かれた本で、「垂直の記憶」は山野井泰史さんご本人が書かれています。

「垂直の記憶」を読むと、山野井泰史さんの感情やどれだけ過酷な山なのか、伝わってきます。
でもきっと本当の過酷さは、私の想像以上のはずです。
また夫婦で登ったギャチュン・カン北壁の生還は、「凍」を読んだときも、今回「垂直の記憶」を読んでも、わかっていても本を持っている手に力が入ります。
そして「ロープを切らないで~」と祈りながら読んでいました。
このエピソードは、夫婦以前に登山家としてお互いを本当に信頼していたからこそなんでよね。

「凍」の方がご夫婦の普段の生活の様子が書かれています。
どちらを読んでも私は山野井泰史、妙子夫妻が好きです。
生き方が好きです。
幸せってなんだろうと考えます。
憧れます。