2歳か2歳半検診のことだったと思う。
検診の待ち時間、読み聞かせをしてくれて、ほとんどの子どもが静かにお話を聞いていた。
その中で、走り回り、自分の興味の赴くまま扉を開けるなどの行動をとっていたのがわが子である。
私は、みなさんに迷惑をかけている気がして、恥ずかしくなり、ともかくじたばたする子を抱っこして。
少し後ろに座っていた。
その後の、検診で、相談にのってくれた保健師さんから、母子通所施設を進めていただいた。
入園するまでに社会性を身につけたり特性にあった支援をしてくれたりするということで、すぐさま入所することにした。
結果、親子ともどもとても良かった。
高齢出産のいささか産後うつぎみの私と、多動性の強いわが子。お互いにとって、似たようなお子さんが通う場所に居場所ができたことが生活に張りを持たせてくれた。
母子通所施設の先生方は、さすがにプロ。カードや音楽をうまく使って、支援してくださるので、子どもたちが生き生きしている。
はじめ、席に座ることさえできなかったのに、だんだん、お話を聞いたりお返事をしたりできるようになるわが子を見て、私も少し心のゆとりができた。
そして、どんなふうに子供と関わっていけばいいのかが分かるようになってきた。
この時、様子をみよう、とか通わなくてもいい、とか思わなくて本当に良かったと思う。
実のところ、祖母は、そんなところに通う必要があるの?この子は大丈夫だよ、と通所には前向きでなかった。
でも、結果的に早めに適切な支援を受けられたことが、後々、なんとか園や学校生活にうまくなじめる土台になったと思う。