みなさんこんにちは、にしんそばです。この挨拶を書くことそのものが2億年ぶりぐらいな気がします。すいません。
突然ですが、みなさんはどうしても家を出てどこかに行きたい、と思うことはありますか？私はたまにあります。今日がそれです。なんちゃら宣言が出ているのだからおとなしくしていろ、はド正論です。正論で私の存在が消し飛びます。が、宣言により当社比ではおとなしくしています（謎理論）。計画では、私はいま（21:00ぐらい）、およそ600km離れた東北の地で、おそらくはスーパーを求めて市街地をほっつき歩いている頃合いでした。単純に距離で計るのもどうかしていますが、その辺は目をつむってくれると泣いて喜びます。瞑ってもらっているから私が本当に泣いていなくてもバレないという話もあります。
一方で、旅行人間はこんな時期にも大量に生産されています。毎日のように行きたいところとか面白そうなところとかの写真がツイタ川にどんぶらこしているのを指をくわえて見ているのも限界が到来です。咥える指もなくなってきました。
というわけで今回は、
- 日帰り
- 一人
- 関東地方から出ない
ことを勝手な条件として、適当に家を始発で出発することにしました。ちなみにこれを決めたのは前日の夜23時ぐらいだったような気がします。くるくる。行程は本当は午前中ぶんは出発までにだいたい決めてあったのですが、行き当たりばったり感が出たほうが面白いのでその都度紹介することにします。
1.ねむい（ＯＵＣＨＩ→烏山）
30分睡眠ののち（この時点で非尋常の域な気がする）家を出ます。途中で朝日に照らされる「新 淡麗」と出会いました。私を含む一部の人間には「立てかけられて放置されている缶を写真に収める」趣味があります。
ｽﾃｼｮﾝに到着しました。すべてが適当な以上、きっぷも適当です。この時期のでんさゃ人間のつよ味方である
「青春18きっぷ」を使います。使うというか、いま買います。
買いました。駅で買った記憶がはるかかなた（普段は金券ショップで買う）なので緊張しました。指定席券売機に諭吉を2枚食わせたのも久々でした。
朝ごはんを何も考えていなかったことに運よく気づいたので、ワで調達を行います。
宇都宮線の始発を捕まえ、寝をしました。東大宮を過ぎたあたりで意識が飛び、気づいたら小山でした。自治医大でまた意識が飛び、気づいたら宇都宮でした。どこでもドアを2回使った気分になれるのでオススメ技ですが、腰はしっかり痛くなります。
↑15両に生息していた人間が4両に詰め込まれていく図 弁当じゃないんだからもう少しゆとりのある人間の梱包方法がありそう
黒磯行きには乗りません。最終的に烏山に着ければよいので宝積寺までこれに乗って先行してもOK事ですが、宝積寺は一回ポニャポニャしたことがあるのでその気も発生しません。眠いし。おとなしく烏山行きに乗ります。
ﾊﾟﾝﾀｸﾞﾗﾌが発生していますが、この人は架線からとった電気を適当に蓄電させて、非電化区間にも襲撃できます。前回乗ったときはキハ40だった記憶があるので頭が若干しっちゃかめっちゃかになります。
前回乗ったときに沿線をだいぶ回っているので特に降りることもなく、「蓄電池の音気持ち悪～～」や、「高校ホモサピがやたら決まった駅で降りるなぁ～～（学校が発生していればそれはそう）」などと言っていたら終点に着きました。仁井田と烏山に高校があるっぽい。
終点にはでんさゃ（ACCUM という名前らしい）のエサ＝スポットがあります。ここで帰りのぶんの電気を吸います。
2.幕府路線の予見（烏山→水戸）
さて、私もこのまま宝積寺方面に逆戻りしてもいいのですが、もと来た道をたどるのはちょっとよさそう行程ではありません（たぶん）。ちょっと地図でいまの位置を確認しましょう。
いまは赤矢印をつけた「◎那須烏山」のところにいます。
どうにかして他の鉄道の駅までワープしたい考えです。濃い青がJR、水色が私鉄です。私はJR🆗乗りきっぷを所持していますから、できれば濃い青のどこかにワープできると吉です。私鉄は別MONEY発生です。歩くのはたぶん無理なので、謎の能力でバス路線を予見していきましょう。
みたところ、2ルート存在していそうです。バス路線図などをよく見ているとたまにこのような勘が出現します。だいたい鉄道の通っていない大きめの都市どうしを結ぶ国道沿いなどにありがちです。南下して水色に着地する方法と、東に行って南北の濃い青（俗世では水郡線と呼ばれています）に着地する方法です。
ここで幕府の答え合わせです。幕府はかなり国内を縦横無尽ですから、路線検索は with 厄介であることがしばしばです。ちょっと情報が古めですが、
を使うと、路線がどこを通っているかを含め、ありそう幕府（2010年の情報をもとに作成されているので2021年現在は滅びている可能性がある）を知ることができます。3億回使っています（表示→旧バス）。
まずは水色（真岡鉄道）に抜けるルート。difficultわかりですが、烏山から、茂木か市塙に抜ける路線がありそうです。
ありました。烏山→市塙。那須烏山市営バス市塙黒田烏山線。茂木には行かないんですね。
市営幕府ですが、隣の市貝町（市塙）まで襲撃している🆗🆗ようやっとり幕府です。1日5往復。
これに乗る手も3本ぐらい存在していましたが、昔TLのオタクが似たようなことをしていたのを思い出したのと、市塙→下館の別MONEY運賃が1000円ぐらいするのとでこの案はおしまいにします。
もうひとつが、水郡線のどこかに襲撃する方法です。地図だけを見ると常陸大子か常陸大宮どっちかにありそうだなぁという🆗予見でしたが、どうやら前者は那珂川町と大子が繋がらなさそうです。後者ですが、
モ？？山奥に流刑です。
那須烏山市営バス烏山高部線
お目目をこらすと
ありました、ありました。流刑地から大宮まで回収してくれる幕府は存在していました。ありがた幕府です。さっきの那須烏山市営幕府と塙～美和間はKASANE運行しているようです。
茨城交通 大宮～緒川・美和線
https://www.city.hitachiomiya.lg.jp/data/doc/1623805275_doc_100_0.pdf
（これの⑤）
変な場所で幕府どうしを乗り継ぐのもおもしろ行いです。これで常陸大宮まで抜けましょう。
さて、問題は時刻です。この手の市営幕府はかなり鉄道との接続がたいへんなことになっていたり、幕府どうしの乗り継ぎが悲惨だったりします。
烏山の乗り継ぎ
JR 烏山（着） ～烏山駅前（発）
8:02～～～～～8:12（2便）
11:22～～～～11:35（4便）
13:22～～～～13:35（6便）
15:22～～～～15:40（8便）
16:10～～～～16:30（10便）
！？！？！？！？1日5往復、見事にすべてが烏山線から🆗🆗🆗🆗接続です。小躍り事です。始発で行くとちょうど烏山8:02なので、これから2便に乗り継ぎます。
OK接続幕府に乗車です。私のほかに地元の方（高校生と高齢者）が2人搭載され、定刻に烏山をＡＴＯにします。
幕府といえども半分コミニテ幕府の様を呈しており、音声での停留所案内などは存在していません。ORIORIブザーはそこかしこに発生していましたが、どのタイミングで鳴らすのが良いかは全くわかりません。幸い終点まで行くつもりなので適当に過ごします。
と思ったら、5分ぐらい走ったところの烏山高校前で2人の地元の方は早々に降りていってしまいました。1人は思いっきり「烏山高校」と書いてあるTシャツを着ていたので、たしかに烏山高校以外で降りる方がくるっています。ちなみに誰かがＯＲＩＯＲＩボタンを押したわけでもなく、高校前の幕府降り場で何事もなかったように停車しました。幕府に常連という概念が存在しているようです。高校発車直後、運転手さん（メチャメチャ声が聴き取りにくい）にどこまで行くか訊かれたので「終点まで行きます」と答えます。変な目で見られた気がしますが気にしてはいけません。
途中で栃木県から茨城県（常陸大宮市）に入ります。市営幕府が県境を越えるのはなかなかな景色で興奮していました。茨城県に襲来する栃木県産の幕府です。
茨城側でもうひとり人間の輸送が発生しました。この方はもはや運転手と知り合いらしく、ずっと2人で話していました。2人の近くにいたので会話の内容はだいたい聞こえてくるんですが、例によって運転手さんの声がメチャクチャに聴き取りづらいので半分しか情報が入ってきません。というかこの会話についていける謎の乗客の聴力が非尋常です。？？？？？
その方も顔パスで目的地の停留所で幕府は停車、再び車内は私（と無言になった運転手）だけになりました。そんなこんなで終点「高部車庫」に到着です。
那須烏山市営幕府と塔と茨城交通の塔が混在しており、領土問題の機運があります。
茨城交通側のバス停の通り、ここはかつては美和村（2004年に常陸大宮市に編入合併）の中心部だったらしく、郵便局や役場の施設など公共施設がみられます。
ここでも、乗り継ぎはおよそ2０分という🆗接続です。適当に美和の集落をポニャポニャして過ごします。
美和村を主張するごみｽﾃｼｮﾝ
DANGER！
険
少し栃木県側に戻っていたら茨城交通の「高部車庫」バス停を見つけました。紛らわしすぎる。ちなみにこの地点には那須烏山市営バスののりばはありません。
幕府が写っていますね。これに乗ります。
茨城交通 系統不明 大宮駅前行
高部車庫09:13→
乗った時点で既に3分ぐらい遅れていました。焦りが発生です。というのも、このまま終点まで乗り続けると、常陸大宮駅着は10:06です。しかし、常陸大宮発の水郡線は10:08です。これを逃すと1時間待ちです。え～～～。何か打つ手はないのかと地図とにらめっこします。
よく見ると、この幕府は最後のほうはほぼ水郡線に沿って南下しています。たいがいの場合幕府より鉄道の方が早いですから、常陸大宮よりも手前で駅に行ければ間に合う確率は上がりそうです。
駅は存在しています。常陸大宮のひとつ手前、玉川村駅です。最寄りのバス停は矢印がついているところ（玉川十文字）です。目測でなんとなく距離は700～800mぐらいです。玉川十文字の到着予定時刻は9:49、件の水郡線の玉川村駅の発車時刻は10:02です。行けそう。
降りました。結局遅延は拡大し、この時点で9:55です。
ふだん運動を一切しない人間が、炎天下の中、荷物を背負って全力疾走をしようとすると何が起きるか、想像に難くない方もいると思います。いや、久しぶりに身体を動かしていないことを後悔しました。この状態でそう思ってもかなりのAfter Festivalなので諦めて走ります。
ちなみに一応駅前にも幕府は襲来しますが、頻度が頻度のため今回は見送りです。
間に合いました。🆗🆗オタクダッシュです。死ぬほど疲れたのでもうあまりやりたくはありません。個人的には駅舎に2分前に入って間に合ったと思ったらこ線橋を渡らなければならず絶望しました。全力疾走のあとの階段はかなりの拷問です（2０歳・男性）。
無事に水戸に到着です。ちなみにここでも車内で爆睡していたら水戸で車掌に起こされました。
