しつこいですが、やはりナツ!ですし...
WILDを走り続ける男…
ロックを愛する者に「誰がワイルド?!」って聞いてみれば、答えは満場一致でこの人になるはず!あのRED HOT CHILLIPEPPERSからNIRVANA, RAMONES, SEX PISTOLS, SONIC YOUTH等など… 誰もが「激」リスペクトし、自分たちの音楽の重要な基盤になったと語る...
「ロック界のゴッドファーザー」…
IGGY POP(イギー・ポップ)大先生は、その音楽・人生の両面で、まさに”WILD”を走り続ける男ナノデス...
1960年年代後半に彼が中心となり結成したTHE STOOGESの活動は、今日に神話化される「ロック界の裏問題」の完全進行形… 解散・復活・リハビリ等など… まさに波乱万丈 ”SEX DRUGS AND ROCK N’ ROLL”三昧 だったのですが… 大先生は、何度と無く死の瀬戸際を垣間見ながらも数々の大困難を無事乗り切り、50歳を過ぎた今でも鋼のように研ぎ澄まされた肉体で、決して懲りずに毎日ステージダイブ… 彼は、まさに「自らの血と汗で」70年代パンク/ニューウェイブ、そして90年代オルタナロックの原型(コア)を創り出してきた、超!WILDな人なのですね。
今となっては代名詞となる上半身(時には下半身も)裸での演奏、自身を痛めつけながらの過激な表現(ガラス塗れのステージで血だらけになりながらゴロゴロ等)、ステージダイブ、クラウドサーフ… 全てにおいて彼が第一人者... さらに、サウンド面でも、それは当時の流行(スウィンギンR&B / ROCK'N ROLL)を全否定し、余計な音を削ぎ落とした、音楽テロリズム!あの時代に生きてた人にとっては相当衝撃的だったでしょうねぇ... まさにオリジナルパンクスそのものでした。
そんな、大先生の数ある名作の中でも1997年にイギー自身がリマスターし再発されたRaw Powerは、私的に
「これを聴かずにロックは語るな!」
と言い切ってしまいたいほどの必聴版デス!是非スピーカーがブッ飛ぶ勢いの轟音で聴いて、あの20世紀ロック史の激変期、オリジナル・PUNXの鼓動をビシビシ感じてもらいたいと思います。
と、いう訳で、今のところ毎月私が音楽紹介コラムを書いているフリーペーパー FLYING POSTMAN PRESS の今月のテーマは「WILD!!」でした。やっぱりイギー大先生を語ると言うことで、私も相当熱くなってしまい、原稿の字数制限に合わせるのに結構苦労しました