「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。
僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸いのためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」
「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」
秋から冬になるときまって、読みたくなるのです。
岩手に行ったとき、少しだけ賢治が理解できるような心持がしました。
桜時なのに、季節外れの雪が舞って、その冷気を吸い込んでみたらなんとなく、なんとなく。
