ANOTHERNOTE:ロサンゼルスBB連続殺人事件。

西尾 維新, 大場 つぐみ, 小畑 健
DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

此れより反転願。


いやあ、小説で脱力するほど馬鹿笑いしたのって初めてです。

竜崎ルエの一挙手一投足が面白くて。

譬え、彼が代替品だろうが。

竜崎の竜崎による竜崎のための事件。

ということです。

なんかもう、読み終えたときはとてつもない満腹感でした。

Lはワン&オンリーでありながら、複数のコピーを作られながらニアという後継者に至ったのだが、この際、そういったドロドロした話など霞むほどの竜崎祭りだ。

メロはほんとにLにメロメロな犬死のベストドレッサー(引用:P11「僕は旧世界のかませ犬、犬死のベストドレッサー、ミハエル・ケール」こんな最高の自己紹介無い)であり、ストーリーテラーとしての存在感も十分。


さて、今回の主人公である南空ナオミ、及び竜崎ルエだが、彼らの掛け合いだけでも読むに値する。

殊更に申し上げれば、デスノート本編でLの挙動にハマった人間ならば確実。

南空も読者の思うとおりにツッコんでくれてとてもテンポが良く話は進むが、謎解きを忘れかけるほどのインパクトなのでしっかり読みたい人は要注意。

西尾維新氏の小説は始めての私でしたが、この人で良かったなと思いました。

ストーリー軸を抑えながら遊ぶのが、非常に巧い。特に、デスノートというモンスターコミックのノベライズで此処までやってくれるのか、と甚く感心を覚えた。

それは各自、実際に読んで爆笑して頂きたい。裏切りません。


ところで、Bだ。

ビヨンド・バースデイは、竜崎のスタイルを模しただけなのに、あの成りきりぶりは目を見張るものが有る。

それ故にわたしは最後まで仕掛けに気づかずに居たのだが(いや、まさかね、とか)、途中のキャハハハハ、とかそんな人格なしゃべりを、竜崎に似た外面でやっていたのかと思うと其処がとても気になる。

挿絵があったなら。と思うが、挿絵を入れるわけにはいかないので仕方ない。


この本は、読んでこそわかる。

L及び竜崎、メロファンにとっては、マストな一冊。(南空に関しては人格変わってるかもしれんけどね)