負けることの勇気 | 【Team Turning Point】ヤスケンのブログ

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ヤスケンです。


今日、ある方から一本の電話がありました。

私がある方面でたいへんお世話になっている方です。


その方とは偶然の出会いでお話しするようになり、
都内でばったり同じ電車に乗り合わせたりするような
つながりもあって、僕もとても尊敬している人物です。

彼は小さな会社を経営していましたが、訳あって、
このたびいったん会社をたたむことにしました。


その連絡を僕にしてきてくれたのです。


電話のなかで淡々と、でも電話の向こうではほほえみ
をおそらくうかべながら、話をしてくれるその方に、
ものすごい感銘を受けました。


事業を営むものならば、誰もが必死で死に物狂いで
努力して、何とかもがいて、どうにかやっていかなきゃと
がんばります。

そして、人と違うことをやりたいからこそ独立して
自分の身一つで人とモノとお金を回し、一国一城の主として
やっていくわけなので、プライドが低い人はいません。

その方ももちろん代表取締役の肩書きを持って社会を
渡り歩いてきたわけで、それなりの誇りとプライドを
持っているはずです。


でも、彼は負けを認めた。

人に迷惑をかけるわけにはいかない、といって、自らの
負けを認めて、身を引く決意をしたのです。


僕は、生まれて初めて「負けることのかっこよさ」を
知りました。


失敗や負けることは、ずっとずっと恥ずべきことだと
思っていました。


しかし、彼のすがすがしい話しぶり(本当は悔しいはずです)
から伝わってきたものは、彼の本当の勇気だった。

自らの失敗や負けを認めることは、本当はものすごく
かっこいいことなんだと、初めて知ったのです。


なんて勇気ある人なんだろう!

なんてかっこいい人なんだろう!!

なんてすばらしい人なんだろう!!!

僕は素直に、そう思いました。


彼からの電話を切ったあと、しばらくしてこの思いを
ぜひmixiやブログに書こうと思いました。

そこで、はたと思いつき、彼に物語を公開することの
許可を得ようとまた電話をしました。


出るのを待ちながら「さすがにこれは無理かな…」と思って
いると、彼が出てくれて、話をしてみました。


そうです。

こうして書いているということは、

彼はOKしてくれたのです。

しかも、「こんなことでお役に立てるなら…」とすばらしく
謙虚な一言まで添えて、快くOKしてくれました。



恥ずかしながら、彼の返事をもらったとき、僕は涙が
あふれてきました。

理由はよくわかりません。

でも、心が震えて、涙があふれて、胸が熱くなりました。


なんて…、なんて…!

彼の人柄を知っているだけに、その姿勢を知っているだけに、
彼の人としての素晴らしさに触れた気がしました。


人生にはいいときがあれば苦しいときもある。

でも、負けてもいい。

それを認める勇気のほうが、1000倍も10000万倍も、
かっこいいし、大人だ。


彼とはまたいつか、落ち着いたらゆっくり話をしましょうと
いうことで、電話を切りました。



いま、とても大切なものを教えてもらった気がして、
胸がいっぱいです。


さあ、また一歩、がんばろう。