モビルスーツ装着時代② | しいたけ。のブログ

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夫 大芋(2011年生 女)小芋(2013年生 男)の四人家族。
ドタバタな日々に、元々の鳥頭(3歩歩けば忘れる)が絶賛進行中。
ホ・オポノポノのクリーニングで自由の感覚を日々上書き中。
イラスト描いたりクリーニングして引きこもりライフ満喫中です。

こんにちは。

「アトリエ Little willow」
イラストレーターしいたけです。







シリーズ全て重め暗め後味悪めなので
苦手な方はまた今度♬



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こんにちは。
鳥頭母ちゃんこと、しいたけです。





続きです。


前回の記事で書いた
先生とAさんのやり取りのあと
ほんの些細なことで突然
Aさんは講座を辞めました。

それは皆で出席するイベントの
いくつかの連絡事項のひとつを
先生がAさんに伝え忘れ

そこにAさんが激怒したということですが

遅かれ早かれ、きっかけは何であれ
こうなるんだろうなぁ…と
私とBさんは、うっすらと思っていました。



その少しあとで先生が、Aさんについて

受講料をまだ全額払っていないこと

そしてまだヒプノ講座を未修了なのに
ヒプノセッションを始めてる、と

Aさんからの絶縁状(何故か紫の文字)を
私に見せながら話しました。



程なくして届いた、Aさんからのメールには

「セッション始めましたー☆
HPも見てね♪」

とあり、恐る恐るHPを開いてみると
ヒプノ講座テキストそのままのメニュー
あとはチャネリング、
無数のエネルギー伝授…。
(軽く20は超えてた)

そこかしこに「愛」「光」「感謝」
という言葉がちりばめられていて

読めば読むほど
索漠とした気持ちになったのを覚えてます。

この時初めて
スピリチュアルな能力と人間性は
比例するとは限らないんだ…
ということが、ぼんやり分かりました。

Aさんとは、それ以降連絡をとってません。




ちょうどその頃、私の父が亡くなりました。

私が小6の時に両親は離婚し
母が私と妹を連れて実家に戻ってから
一度も父とは会いませんでした。

父は故郷の九州で独り暮らしでしたが
亡くなったあと
父の妹が記憶を頼りに電話をかけまくって
奇跡的に私たち家族につながり
そして父の死を知りました。

電話を取った私が父の死を伝えると
母と妹は茫然としてましたが

私は正直「へぇ。」でした。

もうモビルスーツがフィットしすぎて
感情麻痺が進行してたんですね。

言葉なくぼうっとしている母と妹を横に
テキパキと九州行きの飛行機の手配をし

(GWなのに、奇跡的に取れた)

(母は行きたくないということで、
私と妹で行き、現地で妹さんと合流)

仕事を休む算段もつき。

二人で九州に到着し、父の妹さんと合流。
その足で警察署に行き
父の死の詳細を聞きました。

父は元々あった肝臓の持病の合併症で
重度の食道静脈瘤もありました。
たぶん体の異変を感じた父は
病院へ行こうとアパートを出て
道路に出る前に静脈瘤破裂し、吐血。

救急車で病院に運ばれた時は、
すでに絶命していたとのことでした。

その当時の私の心象風景は
荒涼とした平地に、草木数本という感じ。

その話を聞いて数分たってから


「長く苦しまなくて、良かった。」


という言葉が、心の平地に
ぽつんと出てきました。



そのあと葬儀場で、父の遺体と対面。

おかしなことに
自らロボットになったのに、その状態で

「この場にふさわしい感慨」

を絞りだそうとしている自分がいました。


看護師という仕事柄
死にまつわることに慣れているとはいえ
いくらなんでも
こんなに何も出てこないのはおかしい。

記憶よりはるかに小さい
父の遺体が目の前に横たわってるのに。

けれど何も感じませんでした。





最後に父が住んでいたアパートへ。

とても綺麗に整頓された小さな部屋。
手入れされてる、ミニ薔薇の鉢。
小鍋には、味が染みてそうな大根の煮物。
(既にふわふわのカビが生えてましたが)

アルバムのたぶん直近の写真は
キャバクラのおねーさんとの2ショット(笑)

その部屋を見て初めて
心が少し緩みました。

父のアドレス帳を見ていた妹が

「お姉ちゃん、これって…。」と

私を呼び、見てみると。


そこには、数年前の私が
独り暮らしの時の
住所が記載されていました。




何で?

どうやって調べたの?

もしかして、近くにいたことあった?

こんなに遠く離れてたのに?





様々な「?」が頭を駆け巡るうちに
心が綻ぶ感覚があり、軽く恐慌をきたし
慌ててその感覚を下に下に押し込めました。

あとには微かな疑問と
うっすらとした気持ち悪さが残りました。






帰りの飛行機の中で涙目の妹に

「お姉ちゃんが何考えてるか
私には分からない。」

と言われた時も、「へぇ。」でした。

何か言わなきゃいかんかなと思い

「あんたには分かんないことが
いろいろあったんだよ。」

と言いましたが、改めて考えてみると
そんなもの全然ありませんでした。

そのことに気付くと、心の底が更に
冷え冷えとしていくのを感じました。






なんかこんなに長くなるとは予想外で
しかもはてしなく暗い(汗)

あともう少し続きまーす。